妻と女秘書【字幕版】 [VHS]
普遍的なテーマで今見ても全く見劣りしない作品です。脚本、演出とも上手に描かれていて、妻が秘書と夫との仲を疑いはじめる心情が自然に伝わってきて、且つ示唆とウイットに富んでいてとてもいい。『新婚道中記』『孔雀夫人』『天使』あたりの夫婦物の微妙な機微をテーマにした作品がお好きな方にお勧め。秘書役のジーン・ハーロウの恋人役にジェームズ・スチュアートが出ているのも見逃せない。
紅塵 [DVD]
このDVDのレビューが、ごちゃまぜになっている。
なぜか他の方達のレビューは、ヒラリー・スワンク主演作のモノになっていて、運営側のミス。(2011年9月20現在)
私が所有しているのは、DVDパッケージが真ん中と右端のヴァージョン。
本作は、30年代のセックス・シンボル、プラチナ・ブロンドのヴァンプ女優ジーン・ハーロウ、「風と共に去りぬ」のC・ゲーブルの共演作で、監督は「風と共に去りぬ」のV・フレミングという魅力的な顔合わせに惹かれて購入。
戦前に作られた作品としては官能的。
台詞も「夜は眠るためだけではないわ」等をジーン・ハーロウに言わせたり、ノー・ブラで透ける素材の薄いドレスを身にまとったり、入浴シーン(肩だけ)は、当時としてはかなり衝撃的だったのかもしれない。
製作時の映画の検閲は厳しくて、未婚の男女の密室のシーンの描写などの制限についての説明が、DVD解説あり。日本で初公開時はカットだらけで、筋が通らなかったそう。本DVDは完全版。
C・ゲーブルが若くて甘いマスクながら、ワイルドで魅力的。
舞台はインドシナ(現ヴェトナム)のゴム農園。
紅塵が吹きすさび、モンスーンに見舞われる気候のごとく、男女4人の愛憎劇が繰り広げられる。
ジョン・フォード監督の「モガンボ」はリメイク。主演はC・ゲーブル、エヴァ・ガードナー、グレース・ケリー。
ジーン・ハーロウの仕草を、後のセックス・シンボル、M・モンローが真似ていたそう。
マリリンと同様、私生活もスキャンダルに満ち、数々の伝説を残したジーン・ハーロウ。
26歳でこの世を去った伝説の女優の姿が観られる事を加点して★3・5〜4
Gene Clark
元 バーズ の Gene Clark の名盤
Produce は Eric Clapton がrespect した
Jesse Ed Davis 彼の味のある、slide giuter が聞ける。
この cd は bonus truck てんこもりで、バーズファンにとっては
また、Jesse Davis のファンにとっては 嬉しい作品では ないだろうか。
ホワイト・ライト
元バーズ ジーン・クラークのセカンド・ソロ・アルバム。 1971年にリリースされたこの盤は正確なタイトルはホワイト・ライトではなく、彼の名を冠したGENE CLARKというシンプルなもの。
当時のシンガー・ソング・ライターブームの最中出されたアルバムなので、マニアの間ではホワイト・ライトで通っていたのです。 3曲目がずばりその曲です。 カントリータッチのゆるいナンバーですが、さすがジーンの声には合っていて名演と成っています。 このアルバムには実はもう一人主役がいて、そうジェシ・ディビスなのですよ。 あのスライド・ギターの名手がプロデューサーなんです。2曲目のウィズ・ツモローでジェシの渋いスライドが聞けます。 ジェシがプロデユースしたアルバムは全部で3枚。 このジーンとジム・プルトの(アウト・ザ・ウインドー)そしてロジャー・テリソンの(ロジャー・テリソンズ・アルバム)です。どれも甲乙付け難い傑作ですが、やはりこのアルバムがひとつ抜きん出てるかなと思います。
ほんと、いぶし銀の様なアルバムなのです。
足ながおじさん [DVD]
Fred.Astair がMGM 以外の会社で主演した唯一のMusical作品である。
監督のJean.Negulesco は FOX では珍しい都会派監督であった。
前作"How to marry A Millionaire"ではNewYorkでの豪華なアパートの
暮らし振りを楽しく切り取って見せてくれたし 次回”Three coin in the Fountain"ではローマで起こる3組の恋人たちの騒動を見事な景色と
共に楽しませて呉れた。
今回は典型的{シンデレラ物語}石油王アステアが孤児院で偶然に
見つけた貧しい少女に対して 名前を隠して豪勢な支援を行い
少女から「足長おじさん」と呼ばれ毎日感謝の「手紙」を受け取るが
返事を受け取る事は有り得ない。そして段々「恋文」に変わる。
少女からSexyな娘に成長するのは Leslie.Caron.
”パリのアメリカ人”ではGenn.Kellyを相手に今回はAstair を相手に
ダンスシーンを見せてくれる。
終わりに近く”13分のバレーシーン”の振り付けはフランスの至宝
ローラン・プティに依るモダンバレーが見られるがそれ程のグレードは
高く無い。
楽曲では色々の歌手が歌った"Something Got'a Give"がハイライト。
ハンサムなレイ・アンソニーの楽団も出演している。
特筆すべきは脇役(Thelma.Ritter とFred Clerk)この2人の名演技が
この作品に高品位な味を与えている事には違い無いと思われる。