四季
2010年春公開予定の川端康成原作による文学映画「掌の小説」の主題歌である「四季」は原点回帰ともいえるKagrra,の和の旋律が楽曲を彩る美しい曲です。イントロの琴とアコギの絡みに優しいメロディーが乗っかるかのような、印象的な和バラードとなっており、名作『燦〜san〜』の頃のような雰囲気をもった温かな仕上がりになっています。
共通c/wの「夢想鏡」は和風メロディアスを軸にハードなギターのリフ、バッキング、ソロとアグレッシブなロックナンバーになっており、どろどろした黒系ではなく、疾走感のある爽やかな曲調がカッコイイです!暴れまわるベースソロの後に繰り出されるメタルっぽいギターの速弾きが心地よいです。
通常盤のみの「戯曲 かごめ謡」は少女の「後ろの正面 だぁれ?」の呟きで始まるミディアムナンバーです。インディーズ初期の彼らの曲のような独特の和の世界観がいかんなく表現されており、懐かしくも深いマニアックな仕上がりとなっています。
余談ですが、「かごめかごめ」とは遊女を連想させた言葉遊びの曲らしいです。
今回のシングルはいつものKagrra,を聴かせてくれた上に3曲とも異なるタイプの曲だったのでバリエーション豊かで楽しみながら聴くことができました!
『雫〜shizuku〜』や『Core』に首を傾げた人もこのシングルは気に入ることができると思います。
NHK映像ファイル 「あの人に会いたい」DVD-BOX
様々な逆境にも負けず、ただひたすら自分の信念、夢に向かって純粋に突き進んできた偉人達の生の映像、声に触れられる素晴らしいDVDです。
皆さん活躍の分野は違っていても、誰もが根底に”本当にこれが好きだ”という強い信念を持ち、時には揺らぎながらも自分を励ましながら困難に打ち勝って行く人間像が素晴らしく描かれています。
戦後の高度成長、バブルが終わり、現在の日本は未来が見えないまさに迷走状態です。
それでもひとつの”国”としてこれからも国際社会で生き残って行く為には、資源のない私達は”人”で勝負するしかありません。
司馬遼太郎さんのコメントでも出てきますが、”素直で賢い自己を持った若者”に頑張ってもらうほかないのです。
このDVDを観て一人でも多くの若者が触発され、未来大いに世界で活躍してもらいたいものです。
雪国 [DVD]
この作品は、言うまでもなく、ノーベル賞作家・川端康成の名作を映画化したものだが、大家が描く男女の心の機微よりも、むしろ、私には昭和初期の習俗を余すことなく映し出したことの方が印象深かった。
即ち、「同じ日本なのか?!」とさえ思わせられるほどに衝撃的であると同時に、新鮮でもあったのである。
見上げるほどに降り積もった雪。
その雪の中に、多くの人たちが暮らし、多くの子供たちが、見たこともない祭りに興じている。
その一方で、男がふらりと田舎町の宿屋に宿泊すれば、いきなり、「芸者を呼んでくれ」と言って普通に女を抱けるという現実と、自分の想いとは別に、生きていくためには心を切り離さねばならないヒロインの現実・・・。
作品自体は、後半、少々、間延びしたような観がなきにしもあらずだったが、それらの悲哀を余すことなく描きったという点では十分に堪能できたように思う。
配役陣という点では、何と言っても大女優・岸恵子の、「可愛い」駒子役が圧巻であったろう。
役柄、酔っぱらう姿が多かったが、本当に酔っぱらっているようにしか見えなかったし、自分の感情と、どうにもならない現実との間で身を焦がす姿も他の女優とはひと味もふた味も違うものがあったように思う。
島村役は池部良でも佐田啓二でも大差なかったかもしれないが、岸恵子の駒子役だけは、圧巻であったように思える所以である。
Snow Country (Vintage International)
日本人には評判が良くないらしい。
英米人が、読んだときの感想を知りたいと感じました。
雪国で、英米人が日本についてどう理解しただろうか。
ひょっとしたら、伊豆の踊り子を先に読んでもらった方がよいのかもしれない。
森に眠る魚 (双葉文庫)
よく似たお母さん同士の人間関係はどこにでもある風景で
多くの小さい子供を持った母親は子供中心の生活をしています。
ストレス解消や情報交換などの楽しいだけの場であれば無問題ですが
つまらないことで誤解したり疑心暗鬼になっていく人間関係や課程が
とてもリアルに描写されていて怖いくらいです。
今、まさに子育て中のお母さん達が読めばギクッとなる事がたくさんあり
読み終えることでママ友以外で視野を広げようという気持ちになるかも知れません。