舞台恐怖症 [DVD]
サスペンスの帝王ことヒッチコック監督作品に大スターのマレーネ ディートリッヒが主演をした注目すべき名作。当時の彼女の年齢を知るとこの作品での彼女の美しさ、若さ、妖艶さには驚くばかり!、彼女は大物女優を貫禄十分に好演をしているのですが、ステージ場面で歌いながらソファーに横たわり妖艶なポーズを!その美しさにウットリとしてしまいました、内容も実に濃厚で興味深く更にこの低価格ですから文句なしにお勧めですよ!。
わがマレーネ・ディートリヒ伝 (小学館ライブラリー)
彼女ほど20世紀を象徴する女性もいないでしょう。歴史に残る女優だけど、彼女の人生は決して華やかのものだけではない。むしろ暗いイメージがつきまとう。ヒトラー台頭とともにいち早く祖国ドイツを去り、第2次世界大戦ではアメリカの兵士とともに前線に赴く。なぜ彼女は自ら時代の荒波に身を投げるようなことをしたのだろう。戦後、ドイツ人が彼女を《売国奴》《裏切り者》と呼ぶなか、ディートリヒは歌手として祖国の地を踏む。このときの彼女の心境は? そしてドイツ人は彼女をどう迎えたのか…。ディートリヒについてことさら暗い話題を取り上げることもないけれど、ただ、彼女が現代日本に突きつける問題は決して軽くはない。
ルポ風だが、ディートリヒの伝記(のようなもの)と解してよいです。神秘のヴェールに包まれているので推理の部分も多いが、彼女のインタヴューなども引用されていて、女優としての彼女しか知らない人には良い手引きになると思います。
ベスト・オブ・マレーネ・ディートリッヒ
このCDは御機嫌である!
マレーネのおいしところがグッと入っている。
「リリー・マルレーン」も「また恋に落ちたの」も「ユーブ・ゴッツ・ザッツ・ルック」も入っている!
「ブラック・マーケット」の納められているのも嬉しい。
ユーミンが「シックス・バイ・セブン!」とブローニィ・サイズのフイルムを使うカメラを歌い上げたが、我等がマレーネは半世紀前に、少し大きいサイズのカメラだが「シックス・バイ・ナイン!」と、「ブラック・マーケット」の中でダンディなカメラを歌い上げていたのである。
20世紀を生き抜いたマレーネの面目躍如である。
半世紀先に生まれたマレーネは、半世紀前に時代の図像を映したカメラを、しっかりと歌い上げていたのである。
このCDには20世紀が収められている。
ユーミンの67とマレーネの69を聴き比べて見るのも面白い!
マレーネ・ディートリッヒ
ディートリッヒの歌にはとにかく味がある。声は低くしわがれており
はっきり言って悪声だ。音程も不確実。しかしそれを超えて伝わってくるものが確かにある。ドイツとアメリカの間に挟まれて苦しみ、最後はパリで寂しくこの世を去った彼女の「人生」がある。「リリー・マルレーン」はもちろんいいが、私は"Sag mir wo die Blumen sind"(花はどこへ行った)を第一におすすめしたい。
嘆きの天使【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
ストーリーは場末のキヤバレーを渡りあるいている踊り子一座の
ローラと彼女にひとめ惚れをした高校教師ラートの転落していく人生
模様を描いたもの。
異質な世界を生きてきた二人が互いの異質さに惹かれて結婚する
のですね、
やがてラート先生は教師の職を捨て、ローラの一座に道化として
加わり各地を廻るのですが、もともと違い過ぎる二人ですから、
破綻に向かうのは目に見えているのですが。
先生は地位も名誉も誇りも地に落ちボロボロになっていくのですが、
惚れた弱みで彼女についていかざるを得ないんですね。
そしていつしか時は流れ、故郷の町の忘れもしない二人が出会った
あのキャバレーで元の自分の教え子達を目の前に道化を演じなければ
ならない屈辱、
それとローラの浮気で彼は発狂寸前までいくのですが、彼の身を
按じて見に来ていた、かつての学校の校長先生にかろうじて救われる
というような…
何しろ随分昔に見た映画ですから記憶は定かではないのですが。
この映画を見てつくづく思いましたね。
全身全霊で惚れるということは美しくもあるが悲惨なものだなーと。