性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書)
アメリカを「性の特異国」「暴力の特異国」として位置づけ、建国時から現在進行中の対テロ戦争にまで至る歴史を概観し、アメリカという国の抱える問題に迫っていく。切り口は実に鋭く、分析も冴え、面白いの一言に尽きる。
アメリカは国の内外を問わず、共同体にとって脅威になりうるものに対し、「リンチ」的暴力をもって応じてきた。著者は、そのようなアメリカが現在抱える「暴力の悪循環」を断ち切るには、「リンチ」の対象となってきた「他者」の記憶とどう向き合うか、いかにマイノリティの記憶と向き合うか、といった「記憶の民主化」が不可欠であるという。
「記憶の民主化」は、米国内においては、インディアン・メモリアルやベトナム戦争記念碑の事例のように、着実に進展を見ている。しかし、原爆展示論争に典型的に見られるように、記憶の対象が「国内か国外かの違いで記憶に対する寛容さが著しく異なるアメリカの姿」がある。このような「記憶のダブルスタンダード」をいかに破っていくか。現在世界が抱えるアメリカという問題を解決するには、著者も言うように、アメリカ自身の認識を変えるべく、対話を続けていかねばならないだろう。
宿命のジオード [DVD]
この作品、黙ってみせられれば、よほどWinkのファンでもない限り、主役の麻薬捜査官役の見慣れない女優が、元Winkのサッチンだと気づかないだろう。Wink活動停止後はソロ歌手、バラエティ番組と幅広く活躍しているが、こんなハードボイルド系作品でコワモテな役からかつてのサッチンは想像できない。
派手なカーチェイスやお色気が全くなく、低予算な作品だけに脚本や演技の質が問われるが、十分及第点である。
なお、主題歌も鈴木早智子である。紹介文の最初に「元Winkの」がつかなくなるような活躍を期待したい。
サッチンいろいろあったが、元気そうで何より。
Voice from the Heart
LOOK時代の名曲「シャイニンオン君が哀しい」と「少年の瞳」が収録されたBEST。バラード、ミディアムナンバーが多く、聴いたあとに心が温かくなる選曲だと思いました。
個人的には、「黄色の椅子」「夜を泳いで」「天使を盗んで」「青のレストラン」等々がはいっていなかったのが残念。
私が10代の頃に「んっ?この声に引き込まれる」と思ったのが鈴木トオルだったので、彼のハイトーンヴォイスを知らない人は是非聴いてみて!きっとどこかで聴いたことのある曲があるかも…
LOOKの再結成…ないんだろうな…ちょっぴり期待しつつ…
娘の結婚 [DVD]
是非オリジナルの晩春も見ていただきたい。まったく現代においても色褪せていない小津監督の昭和24年作品である。小津監督の映画によって作られたであろう日本映画界の太い流れを市川監督が見事に再現しているように思います。
昭和24年に晩春が出来た事が未だに想像できないでいます。もちろんこの市川監督作品も素晴らしいと思いますが、小津作品を越えているかと聞かれれば、越えていないと言わざるをえないです。
五月の風~ひとりひとりの二人~ [VHS]
単発ドラマの恋愛もので古いビデオです。
東京ラブストーリの保奈美さんも最高でしたが
このドラマの保奈美さんも良かったです。
松下ゆきさんの元彼の風間とおるさんを保奈美さんが
好きになりますが、松下さんと保奈美さんは友達同士
それに松下さんには、風間さんとの間に産まれた子供が
います、それを知ってしまった保奈美さんは・・・
三人の複雑な恋愛模様のドラマです。