The Taking of Pelham One Two Three
地下鉄ハイジャックを描いた'70年代犯罪アクション映画の傑作『サブウェイ・パニック』のサントラ盤。
ただ疾走するのではなく、力強く前進し刻むリズム、時に音程を乱すメロディや信号機のような音をはさみ、終始硬派で緊張感のあるメイン・タイトルが素晴らしい。
その緊張感とリズムは、全曲に一貫していて、よくあるサントラ盤のような愛のテーマや、つかの間の休息とかの「総花的な曲のならび」にはなっていない、タイトな仕上がりもまた良いです。
エンドタイトルでのみ、後半で初めて安らぎのフレーズが顔を出しますが、その展開は、同時期の「エアポート'75のテーマ」を思い起こさせます。
サブウェイ・パニック [DVD]
この作品の大ファンで、
ラストの「ウォルター・マッソーの顔」を、
誉めちぎっていたことが思い出されます。
故・水野氏曰く、
ウォルター・マッソーはあの「顔」の演技をしたいがために、
本作品の出演依頼に応じたのではないか、と。
ことの真偽はともかく、男臭さ120%の映画です。
いまではテレビ放映もできないでしょう。
その理由は…本作品を通しでみれば一目瞭然です。
本商品には日本語吹替も搭載されていて、
英国人を演じさせたら日本一の、
中村正さんの声の演技に酔いしれます。
男臭い映画が見たい方にお勧めします。
サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]
地下鉄が乗っ取られているのに、その反対車線の地下鉄ががんがん走っているのはなぜ?
NY交通局は、こういう場合は全面的に地下鉄を止めないといくらなんでも危ないのでは。
サブウェイ・パニック [DVD]
話には聞いていたが今まで見ていなかった。リメイクの「サブウェイ123」の方を見てからこちらを見てみるという極めてイレギュラーな見方になりました。リメイク版もなかなか面白いと評価したのですが、これを見た後ならはっきり言って「リメイクは駄作」ということになります。まずロバート・ショーは普通は「ジョーズ」のというところでしょうが通の私には「ロシアより愛を込めて」のローバート・ショーであります。渋いですね。いい味出してます。こういう役はピッタシです。最後も彼らしい雰囲気と共に。最後という意味ではこの映画の最後の終わり方は圧巻です。ここのシーンだけ知っている人も多く、ウォルター・マッソーは意外とこのシーンで有名かもしれません。実に印象深い。それと日本の地下鉄会社のサラリーマンの4人が出てきますが、当時の日本人に対するアメリカの一般的な気持ちがそのまま表れていたのかどうかは分かりませんが実に摩訶不思議な人種として表現されてます。変な4人組で面白いですけれど・・・。今もあんまり変わらないかも??
サブウェイパニック [DVD]
ひさしぶりに見直してみたが、演出も脚本も渋くまとまっていて、心地よい。近年、この手の作品は、CGを使いまくったスーパーアクション巨編になりがちだが、やはり、映画の基本は、演出と脚本なんだということを実感させてくれる映画である。私は大学で「映画の心理学的・社会学的分析」という講義をやっているが、来年度の講義では最初にこれを取り上げようと思っている。とくにサスペンス映画や舞台の脚本家や監督を目指している人には是非見てもらいたい。なお、パンフの復刻版が、おまけについているが、この企画はとても良い。他のDVDでもやってくれるといいのだが・・・。でも、この時代、パンフはこの価格だったのね。