The Pelican Brief
ホワイトハウスの闇を描いたサスペンス小説、といった感じでしょうか。
弁護士が書いた、法科大学生を主人公にした作品ですが、直接法律とは関係しないので、追う者と追われる者とが奏でるスリルを楽しめばよいのだと思います。追う者が絶大な力を持てば持つほど、追われる者が非力であればあるほど、この手の作品は手に汗握ります。
ただ全編を通して、「美しく聡明な若い女性は、一回り以上年上の男性によって庇護されるのがよい」という作者のメッセージが伝わってくるようで、その点はあんまりいい感じはしませんでした。
ペリカン文書 [Blu-ray]
2回目の視聴での感想。
ほとんど記憶にないほど忘れてはいたが、
開始1時間ほどは謎のまま人が殺され主人公は追い詰められと
訳がわからんままではあるが、それがかえって「どうなるんだ?」
という興味を維持し全く飽きることなく鑑賞できた。
そして謎の答え、すなわちどうしてジュリアが追われるのかわかると、
それまでモヤモヤした状態から一気に物語の深部に引きずり込まれ、
長尺にもかかわらず間延び感もほぼ皆無でラストまで瞬きする暇なく観ること受け合いだろう。
よくできたサスペンスだと思う。
ジュリアの演技は多少緊迫感に欠けるようにも思えるが、
デンゼルの好演がそれを補う感じに見えるので相殺かな。
下手なラブシーンがないのもいい。
ただ2人での証拠集めやら敵からの逃亡は、
前半に比べ急激にご都合主義的に走り緊張感が緩んでいると思う。
落とし所で冒険してもよかったのでは?
ペリカン文書〈下〉 (新潮文庫)
ホワイトハウスの闇を描いたサスペンス小説、といった感じでしょうか。
弁護士が書いた、法科大学生を主人公にした作品ですが、直接法律とは関係しないので、追う者と追われる者とが奏でるスリルを楽しめばよいのだと思います。追う者が絶大な力を持てば持つほど、追われる者が非力であればあるほど、この手の作品は手に汗握ります。
ただ全編を通して、「美しく聡明な若い女性は、一回り以上年上の男性によって庇護されるのがよい」という作者のメッセージが伝わってくるようで、その点はあんまりいい感じはしませんでした。
ペリカン文書
初めて読んだジョン・グリシャムがこれでした。第一印象は、「読み易いな」ということです。一文一文が短い、そして凝った表現を使わない。それでいてちょっと教科書なんかではお目にかかれない「英語らしいな」と思わずニヤリとしてしまうような文章が満載です。
政府がひっくり返ってしまうような陰謀の話なのに、こんなにスラスラと読ませてしまうのはすごいと思います。
ところで、グレイ・グランサムという登場人物は設定だと白人なのですが、どうしても映画を観た事があるせいで、デンゼル・ワシントンを想像しながら読んでしまいました。