Gattaca: Original Motion Picture Soundtrack
『ピアノ・レッスン』『ひかりのまち』でも音楽を担当したマイケル・ナイマンによって手がけられたサウンドトラックです。物体が地響きのような音と共に落ちてくるオープニングから、一気に音楽にも惹き付けられました。(後に、この物体が映画で実に大きな意味を持つとわかってきます)
この『ガタカ』は、劣性の遺伝子を持つ"不適正者"のヴィンセントが、宇宙飛行士を夢見て優性遺伝子を持つ"適正者"に偽装する、という物語です。どんなことをしてでも、遺伝子によって不可能と定められた自分の夢を、可能にしてみせる、というヴィンセントのひたむきな決意は、このサントラからも伝わってくるような気がします。全体的に切なくて、物悲しいけれど、強く印象に残る悲壮なテーマを聴く度に、何だか泣きたい気持ちになります。物語や舞台設定もさることながら、音楽のセンスも抜群の映画『ガタカ』。ご覧になった方は、こちらのサントラもチェックしてみてください。
ガタカ [DVD]
遺伝子工学が発展した近未来では、新生児は受精段階で劣性遺伝子を排除できるようになった。自然児で生まれたヴィンセントは、出生時に約30年の命と診断され、将来の見込みがない子供として育つ。ヴィンセントは宇宙飛行士を夢見るようになるが、ヴィンセントのように劣性の遺伝子を持つ「不適正者」とはあまりにもかけ離れていた。やがて宇宙開発を手がけるガタカ社で清掃員として就職したヴィンセントは、優性遺伝子を持つ「適正者」に偽装する方法があると聞く。・・・
近未来、新生児を希望通りにデザインし、指紋や虹彩がIDの代わりになる時代。独特の世界観ですが、必ずしも不可能とは限らない。淡々としていてシンプルで無機質だけど、どこか哀愁を帯びた「近未来」が、とても美しく撮られているように思います。
また、ヴィンセントの夢へ向かう凄まじいまでの真摯さ、自らの可能性に賭ける情熱には圧倒されました。壮絶なまでに自分の目標へ一歩ずつ近づいていくイーサン・ホーク、キリッと美しいユマ・サーマン、どちらも本当にぴったりのキャスティングです。でも、私の一押しはユージーン役のジュード・ロウ!「創られた」遺伝子による人生を捨てたはずが、ヴィンセントに協力することでもう一度生き始める、という役柄を非常に上手く演じていました。
偽装したヴィンセントの日常を揺るがすきっかけとなった殺人事件のオチは中途半端でしたが、キャスト、ストーリー、映像と抜群によくできた作品だと思います。また、マイケル・ナイマンの切ない音楽も物語を引き立てていて良かったです。
ガタカ【字幕版】 [VHS]
表現する言葉がみつからないほどの素晴らしさ。そう遠くない未来、人種差別はもはや肌の色ではなくDNAレベルなのか・・?この映画は遺伝子の問題性でなく、無数なメッセージが込められ心の琴線に、魂に訴えかけてくる未来に残さなければならない映画である。カメラマン出身のアンドリュー・ニコル監督の映像が、クラシカルな雰囲気の神秘的な近未来を映し出す。全てが不可能に思えたときに見て欲しい。最後に、苦悩を抱えた最高遺伝子を持ったエリートを演じ、これがハリウッドデビューとなった英国俳優のジュード・ローの素晴らしい演技は特筆に価する。彼が演じたことでこの映画は輝きを増している。
加藤鷹が教える30歳からの恋愛SEX術
自分勝手にならず、相手の気持ちを考える。
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そんなことを再認識できた本でした。
小ざかしいテクニック本を読むより、ずっと勉強になりました。
大げさかもしれませんが、この本と出会えて幸せです。
さすが、鷹さん、やりますね!
オリジナル・サウンドトラック ガタカ
SF映画の最高峰、「ガタカ」のサウンド・トラック。音楽担当は「ピアノ・レッスン」で有名なマイケル・ナイマン。優れた作品は音楽も素晴らしいもので、このサントラは間違いなく彼の最高傑作。劇中でも、これでもかこれでもかと見ているものの心を揺さぶりつづけた、壮大で切ない楽曲が余すところ無く収められており、また、使用順に並んでいるのでCDを聞けば「ガタカ」の感動がありありとよみがえってきます。自分の将来に臆病になった時、寝る前に真っ暗な部屋で大きな音で流しながら泣けば、もう一度生きる勇気を取り戻すことが出来るでしょう。
ナイマンの魅力は第一に間違いなく美しいメロディ。彼の作品に興味をもたれた方は、ベスト盤も出ているのでチェックしてみてください。