ジャジャ 12 (サンデーGXコミックス)
ミヤギが実家に帰省してレナカナ+ヒロコを交えて親父さんと会うのが
前巻までの筋立てですが、この巻では親父さんとの仲直りもウヤムヤのうちに叶い
そのまま地元バイク店主催のミニモト(85ccのレーサー)のエンデューロレースに
参加することになります。
いや、読んでて楽しかった♪自分もオフレースやってて、ここまで現場の空気を感じさせる
レース漫画は今まで無かったので良い追体験をさせてもらいましたw
ヒロコが他の選手からラインをふさがれてコースから飛び出して池に飛び込み、
中から悪鬼のような顔で出てくる辺りは大笑いしました。
自分も、昔レース中にハンドル蹴られて大転倒したことがあるので、この様子を見てて
『有る有る♪』と読みながら膝を叩いてしまいましたね。
自分もヒロコと同じように追い掛け回しましたっけ。
その後ミヤギが走行中同じ時間に走ってた青田社長がコースオフして病院に行ってしまい
宮城達は揃ってリタイアし、MX編は終了です。この辺りも経験者でなきゃ掛けませんね。
次の日、お父さん所有のカタナを挟んで改めて親子の会話をして仲直りしミヤギ帰省編は終了。
この仲直りのくだりは非常に気分の良い終わり方をしてて
親子共通の趣味をもてるのは良いなぁ、としみじみ思わされました。
最後のページでレナに「実家帰ってみてよかったでしょ?」の問いに満面の笑顔で
「うん、よかったッス」と返すミヤギの表情はホント良いですよ。
ジャジャ 14 (サンデーGXコミックス)
詳しくは書きませんが、2輪の販売が下火になっている昨今。
こういう漫画があるのは非常にうれしく思っております。
特にえのあきら氏のウンチクが面白いし、参考になります。
ジャジャ 傑作選 (サンデーGXコミックス 10YEAR’S CHRONICLE)
私はラブコメが苦手で、かつバイク乗りでも工学系の素養も無い読者ですが、本作はえのあきらさんのメカやバイクに対する並々ならぬ愛情と深い知識が伺えると共に、「バイク探偵」物とでも言うのでしょうか、稀少バイクの行方を追う推理調査紀行漫画としても優れています。
登場人物に一途でおバカなキャラクターは多いですが滅多に悪人が出てこない読後感の良い漫画でもあります。人気が有るのも納得の良作です。
たとえばマスターキートンやギャラリーフェイク等がお好きな方ならきっと本作を気に入ると思います。お奨めです。
ジャジャ 8 (サンデーGXコミックス)
8巻第1話の宮城たちの同じマンションのバイク乗り森さんが自信を無くす原因になったイヤンなドカッち乗りの話は自分も経験有りますからよーく判ります。自分の場合は口だけのR1100GSでしたが。それだけにカナコさんが本気出して『さー気合入れてお逃げ』とオラオラ追い上げてあっさり勝ったときはすっきりしました。そんなくだらない勝負の中にも何気に『公道じゃあ先を読むのが一番大切だしそれが出来るのが上手いライダー』とカナコさんに言わせて森さんに自信を持たせると同時に読者のバイク乗りに向けてもメッセージを向けてます。作者は色々モータースポーツをやってるとのことで経験に裏打ちされた言葉には重みがありますね。その後すぐ同じ現場で、追いかけてきたミヤギがブっこけて『ほら、いくら速くてもああなっちゃ仕方ないでしょ』と狂言回しを演じます。その次の話ではお宝バイク発掘中のレナとミヤギが蔵の中で転落して怪我しながらもレナを庇ったミヤギを、レナが「ひょっとしてわざと与太郎を演じてんの?」と彼に聞きますがボヤかされてしまいちょっと後の展開に含みを持たせてますね。ミヤギは天然なのか違うのか?最後で凄いお宝が出てきても金勘定しかしない旅館女将の弟に対して言った言葉でわかります。
ジャジャ 2 (サンデーGXコミックス)
作者が楽しんで描いているのがわかり、それがこちらまで伝わってくるタノシイ一作。作者は元自動車(バイク?)メーカーのデザイナーであり、登場するバイク・クルマの描写はすばらしい。現実に限りなく近いファンタジーとして、エンジン付きの物を愛する方は読んで損なし! 当然1巻もセットで買って。
…で、作者殿、私、総表紙のモトム50cc、本当に欲しくなって、金子用意して近所の輸入バイク旧車ショップに行ったらそこのオヤジに「あれはもともとユーゴスラヴィアの物だぞ、おいっ!」と一喝されてトボトボかえったのだが…そこにあったMVアグスタがキレイで、バイクの免許、とるかとらざるか…ああっ、なんか人生の「エンジンの部分」を、この年で煽られてしまいました! だからがんばって!続!き描いてねっ!