Mudhoney
グランジ・シーンの中でも一番パンクの影響を受けていると思われるMudhoneyの1stアルバム。勢いに溢れる楽曲が勢ぞろいです。
Melvins的なドロドロとしたダークな雰囲気に凄まじい勢いのパンク魂を加えたサウンドは今作から健在。勢いがあるのに軽さや丸みを全く感じさせません。
シアトル・グランジミュージシャンはMelvinsの影響を受けていますが、Mudhoneyはその中でもMelvinsのサウンドを上手く取り入れていながら(私、実はMelvinsは嫌いです)、パンクサウンドを多めに楽曲につぎ込むことでダークと勢いの共存を上手にはかったバンドだと思います。
1stアルバムにもそれは現れており、スローなMelvinsサウンドの曲、パンクらしい勢いのある曲、そしてメロとサビでそれらを使い分けている曲がバランスよく収録されています。
この曲が良い!とかではなくアルバム・トータルを以てしか評価出来ないのも彼らの技量の優れた所。似て非なるサウンドを作るのは実は難しいものです。
テンションを上げたいけど、世慣れ過ぎたサウンドは嫌だ。
パンク・ロックではちょっと軽い。
ヘヴィ・メタルはちょっと重い。
そんなあなたにはMudhoneyがオススメです。
ブラックでもない、ホワイトでもない、グレーなサウンドの傑作です。
Superfuzz Bigmuff (Dlx)
オルタナ界の重鎮にしてベテラン、Mudhoneyの最初にして最重要作品!!!
さらにカバー曲にデモ音源、当時のライブ音源を収めたデラックス仕様
アルバムタイトルになったエフェクターによる、ジャキジャキした荒々しく暴力的な爆音ギター
激しく絶叫し咆哮するヴォーカル、ドカドカにロールしまくるドラムスにベース、とにかく熱いです!!!
パンキッシュで破壊的、暴力的、カオスティックなのにクールで気持ち良く、そしてファニーでポップ
そしてガレージでブルージーでサイケでカントリーっぽい多様な音楽性と、子供っぽい遊び心があります
歌詞も皮肉めいていながら結構ファニーな感じがします(輸入盤に歌詞はありませんでしたが...)
だから、明るく笑い飛ばせるようなバンドだったからこそ解散せず長続きしているのかなあなんて思います
あと、ライブ音源も最高にホットでクールで素晴らしいです!!!!!!!