化身/アバター
ゴンサロルバルカバと言えば、デビュー当時の早弾きラテン調の人という印象が強烈で、数作品買った記憶がありますが、途中で"なんだか???"な感じがしてきて、追いかけるのをやめちゃいました。
10年くらい前の話でしょうかねぇ。"The Trio"は持ってる気がするので..
なので、普通では買おうとも思わない、チェックすらしない人になっているのですが、先日の新譜試聴会で聴かせてもらったら、これがなんだか良い感じに響いてまして、早速購入してきたという次第であります。
メンツは、以下の通り、新しいゴンサロのグループらしいです。
Gonzalo Rubalcaba(P)、Yosvany Terry(Sax)、Michael Rodriguez(Tp,Flh)、Matt Brewer(B)、Marcus Gilmore(Ds)
演奏曲は、以下の7曲。3曲目がhorace silver、7曲目がクラシックですかねぇ よくわかりません。残りがメンバーのオリジナル
と言うことになります。
1 Looking In Retrospective
2 This Is It
3 Aspiring To Normalcy
4 Peace
5 Hip Side
6 Infantil (dedicated to John McLaughlin)
7 Preludio Corto No.2 For Piano (Tu amor era falso)
さて、演奏ですが、新譜試聴会でもそう思ったのですが、全然ラテン色なんて感じません。
超絶的な早弾きすらも披露していません。
いわゆる現代のNYの最前線的なJAZZというくくりになると思うのですが、モーダルな曲を2管の
アンサンブルの4ビートで演っていて、ちょっとシリアスめな響きを持っていて、さらに多少フリーフレーバーをまぶして・・・。という感じで、すっごく乱暴に言えば、60年代のBLUENOTE盤のような感じもしますかねぇ..。
さすがに現代の演奏なので、ただただ当時の回顧をしているって感じには全然なっていませんけど・・・
なかなかに、格好良い演奏をしています。
で、ですねぇ、部分的にですけど、なんとなく"DUB SEXTET"(菊地さんのバンドっすね)に似てる感じを受けるんですよね..
ちなみに、こちらは、電気音は含まれません(笑)
最近、かの国でもこういうのが流行ってきているってことなんでしょうかねぇ..
Gonzalo Rubalcabaも、完全に米国(NY)に同化してしまったんだなぁと、変な感慨を持ってしまったのでありました。