どろろ (第4巻) (Sunday comics)
映画化して欧米での公開も決まったどろろの原作漫画の最終巻です。1巻からぐいぐい引き込まれる展開は、さすがストーリーテラー手塚作品です。しかしここへきて、巻末の解説で作者自身が言っているように、作者の熱意が下がってきているのがなんとなく読み取れます。といっても傑作であることは間違いないです。手塚作品にはずれなしですから。
TVアニメ・グレイテスト・ヒッツ
まずうれしいのが「どろろのうた」
冨田勲がシンセに行く前、すばらしいメロディメーカーであった
という事実を思い出させてくれます。
他の曲も、他に収録されてない音源てんこ盛り。
スカイヤーズ5のサントラか?と思ってしまうジャケットに惑わされないで。
ライナーノートも楽しめます。
妖怪ソングセレクション お化けは死なない
古い曲は圧縮されたような音が多く、不明瞭で聴きづらい点がストレスでしたが、『全曲リマスタリング(帯に明記)』されており、鬼太郎やえん魔くん、ベムなんかも音質の面では古さを感じさせない仕上がりで、嬉しい誤算ではありました(一部、モノラル音源あり)。
このCDのプロデューサー、及びリミックス作業をされた方々に感謝です。
当方30代で、世代的に認知している作品は僅かでしたが、意外にも豪華な作曲家陣やユニークな歌詞などあり、楽しめました。
『百鬼丸のうた』の渋い事…。
どろろ (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)
48体の魔人に生け贄として捧げられ、身体の48カ所をもぎ取られて生まれた子供が、
48匹の妖怪を倒せば体の48カ所を取り戻せると知り、流浪の旅を始める。
子供は旅を続けるうちに、いろいろな出会いを通して、
「人は1人で生きているのではない」ことを知る。
けれど、子供は自分の身体を完全にするために、
また1人で旅を続けるのだ。
人は1人では生きていけない。
本当に大事なものを知った時、人は1人ではなくなるのだ。
文中では、数多く不気味な妖怪が登場するが、
その中でも金のありかを教えたくて出てきた妖怪「金小僧」の
ユーモラスなキャラクターが心に残る。
シリアスな中にもユーモアを忘れない、
手塚治虫ならではセンスが光る作品だ。
手塚治虫の世界
代表的な手塚アニメ作品
近作まで網羅しています。
コロムビアから発売されていた
従来のベスト盤だと
ディスク1の構成〜昭和50年代あたりまで
だったのですが
今回二枚組になったおかげで
ディスク2収録分〜平成近年まで
のコロムビア音源が収録されました。
(初期の分は一部コロムビアカバーVer有)
お気に入りは
海底超特急マリン・エクスプレス の二曲です。