虚像〈上〉覇者への道
今回は規制緩和、革新的ノンバンク経営者。
目的を達成するがため、時には非情とも言える、裏側の活動や相対する人物描写がいつもの通り細かい。
実際のところはどうかわからないが、巨額な利権が発生する場面では、
人間関係でも様々な思惑が働く。
まさしく昨日の友が今日の敵、展開にはいつもドキドキさせられる
破戒者たち <小説・新銀行崩壊>
初めて高杉良作品を読みました。
官僚関係、インサイダー関係でもっと有名な作品はあるでしょうが、とにかく本作が初めて。
・・というのも、木村剛の名著「おカネの発想法」を読んで感銘をかつて受けたからです。
(まぁ、いま読み返すと大したこと書いていなかったのですが)
まず高杉良の作品は読みづらいですね。
「バカ」を「馬鹿」とも書かずに「莫迦」ですからね・・
当初「シャカ」と読んでて、違和感たっぷりでした。
あと、不必要なセックスシーンとか、性器描写は要らないですよ。
いったい何なんだか??
また、他作品は知りませんが、人物描写が足りない印象を受けました。
もっと木村のネチネチした感じとか出して良いと思いましたよ。
小泉ー竹中平蔵ラインを蛇蝎のごとく嫌っているのは良く伝わってきました。
確かに、この本を読むと、えらくいい加減な経済実験してくれたんじゃないか?って気がしてきます。
後半は、盛り上がりますね。特に商工ローンが絡んできたあたりから。
「木村の野望」がとうとう収拾が付かなくなってきた感が良くでていますよ。
ところで、木村さんはもうシャバなんですかね?
もうオールバックは勘弁して欲しいですね。
燃ゆるとき [DVD]
2012年の年明けそうそうの深夜枠でこの作品が再放送されていて感銘を受け、思わずもう一度見たくなりAmazonで購入.
私がこの映画を2度見て痛感した事は"言葉は国境を越える"ということであった。
主人公である川森(中井貴一)が同僚のキャサリンと最後の会話をしている所で
傍観者である(移民?アメリカ人) の人々の表情が演技とは思えないくらい自然で
日本語、英語、スペイン語と言語は多種多様だが心の中で通ずるものがあると思います。
国際社会が謳われている今こそ見るべきだと思います。
会社蘇生 (新潮文庫)
高杉良氏が牛島信弁護士らによる大沢商会の再建を実にリアルに描いてくれています。バブルはなやかなりし頃のお話です。当時の大沢商会はテニス用品などのヘッド、ゴルフのベン・ホーガンなどの高級品を扱う商社でした。牛嶋先生は会社更生事件をパラシュートで激戦地に降下するようなものと、この種のお仕事のことを評されていたとか?
学生時代に何気なく、高杉さんのこの小説に接していたおかげで、ケースは全くちがいますが、その後、某事務所で信託銀行系の抵当証券会社の特別清算事件を担当したときに、あまりあわてることなく清算業務に取り組めました。学生諸兄にはこういう本こそ読んでおいて欲しい。
金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]
いや、面白いです。やっぱり映画館で観ときゃ良かった。
原田&役所作品は結構みてるのに、なぜか、これは行かなかったんですよ。
椎名も受けに回った根津もいい。ただ仲代の役は薄くて損だなあ。