はるかなるレムリアより (講談社漫画文庫―高階良子傑作選)
高階良子先生の作品の中でも最も最も印象的な単行本の1つです。少女漫画界において当時は非常に異色な作品で強烈な印象を残し、その後カンボジアを訪れるきっかけとなりました。
タランチュラのくちづけ (ホラーMコミック文庫)
懐かしい!!まずはその一言。高階先生は今も次々にヒット作を出されている方だが、昔の作品は怖かったし本当にすごかった。他の誰にも描けない世界の不思議と人間模様をからめた作品に、小学生の私は夢中になったものだ。「タランチュラのくちづけ」もその一つ。大人になってからの目で見れば、設定に色々と無理はある。アマゾンなのに日本人の探検隊たちは現地の人たちと何語で会話しているのか、とか。でも、そんなことがどうでもよくなるくらい、作品に勢いがある。
内容は、男装の少女蘭がアマゾンの探検隊に参加。彼女は次々に危険にさらされるが、タランチュラやその一族に守られて、ついにタランチュラ王国にたどり着く。彼女をずっと呼んでいたアマゾンの精霊たちが、蘭をこの地に引き寄せたのだ。蘭に秘められた謎については、ぜひ読んでみて欲しい。ちなみにこの本には他に短編が3つ入っている。