攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(4) (KCデラックス)
本作はアニメ攻殻SAC『全自動資本主義』を漫画化したものです。
安定した絵とオリジナルに忠実な展開は期待を裏切らないので、原作ファンであれば買って損はないでしょう。
タイトルにあるように、本作は改良型でもあります。
ちょっとネタバレですが、殺し屋フェムが暗殺にわざわざ硬貨を使用したという原作での謎が、今回明らかになりました。
また本作で新たに生まれた謎もあります。
原作のラストでは、トグサ家のPCが勝手に株取引を行うというシーンがあり、それは横瀬の死体に三途の川の渡り賃を乗せてやったトグサへの、自動株取引プログラムの恩返しだったという説が有力です。
本作にもそのラストシーンはあるのですが、今回横瀬に渡り賃を乗せたのは少佐に変わっています。
これは自分の中で、従来の説とは違った解釈をするきっかけになって楽しかったです。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (1) (KCデラックス)
絵もきれいで見やすいし、話も分かりやすく面白くなくはないです。
しかしスピード感や空気感がまったく無く、映画の説明書を読んでいる気分です。
それはそうと、1話ごとに前話の最後の数ページを構図を変えて再掲載するのは一体・・・。
一週間空くアニメじゃあるまいし、1秒前に読んだストーリーを何故次のぺージに載せるのか・・?
嫌いじゃないので次巻も購入予定ですが、2巻は改善されてるといいなぁ。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(3) (KCデラックス)
これ攻殻機動隊を名乗っていい漫画なのでしょうか?こんな使われ方しかできないなら9課のメンバーは素子を含め全員出ない方がよかったと思います。
とにかく掘り下げが浅く、キーパーソンとなるおじさんがどういう国で何をしていたかよくわからないうちにアレしてソレして(この辺全部下っ端がベラベラと演説しながら解説。いい加減にせえ!w)、おしまいです。あっさりしていて読みやすいとは思いますが、とにかく残念としか言いようがありません。