Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2012年 07月号 SUMMER (CD付き) [雑誌]
表紙が「TM NETWORK」,そしてバンドスコアが「I am」ということで,買わない理由がなくなった。内容としては,2012.4.24+25の日本武道館の詳細と,小室哲哉へのインタビューが書かれている。TM NETWORKとしては,2014年の30周年を前に,いろいろと予定を立てているとのことで,非常に楽しみだ。僕は今38歳だが,こんな歳になっても,未だに僕たちを楽しませてくれるTMには,ほんとうに感謝してもしきれないという思いだ。また,それだけでなく,20年前にシンセサイザーの存在を僕が知るきっかけにもなった「EOS」の特集が掲載されている。これは懐かしいと同時に,改めてEOSの存在意義を確認する貴重な資料にもなっている。本当に,今回のキーマガは,買わない理由が見当たらない。
また,ローランドのJUPITER-50の徹底分析が掲載されていて,今現在のシンセの最前線を知ることができる。今の僕は仕事が忙しくてもう何年もシンセに触れていない。しかし,漠然と感じるのは,もうシーケンサを搭載したシンセは必要ないということ。今後はパソコンやiPadなどが,音楽制作の頭脳になっていくのだから,シンセはその音色と鍵盤楽器として操作性に特化するのが,時代の流れではないかと思う。シンセだけのオール・イン・ワンを目指すというのも,もちろんひとつのビジョンではあるが,そのためには,世間の人々の多くがシンセに目を向けるという,まさに20年前の小室哲哉ブームくらいの熱気が必要。対して,今はそんなブームは全然ないわけだから,冷静にシンセとしてのポジションを確立しておく方が,正しいと感じる。シンセサイザーという楽器は決して無くならないわけだから,以前のような「ブームに乗っかる」という発想は,決して正しいとは言えないだろう。そういう意味では,JUPITER-50は,時代の流れに則した楽器だと思うし,ローランドはそれをよくわかっているメーカーだと思う。
久々に,キーマガを買って,そんなことを考えた。
FANKS”FANTASY”DYNA-M [VHS]
木根の幻想的なパントマイムから始まるFANK"FANTASY"DYNA-MIX LIVEビデオ。時代を駆け抜けてきたTM NETWORKのリズミカルな初期のナンバーが最初から最後まで続くビデオだ。ALL-RIGHT ALL-NIGHT、RAINBOW RAINBOW、雨に誓って、ACCIDENT。小室のキーボードパフォーマンスが演奏に華を添える。DRAGON THE FESTIVAL。宇都宮隆がステージを縦横無尽に歌い踊り、GIVE YOU A BEATで頂点に。その後もNERVOUS、COME ON LET'T DANCEとこれでもかとリズミカルなナンバーが続き、YOU CAN DANCEに。当時ギターを担当していたB'zの松本孝弘の姿も。TM NETWORKのリズムだけを追及したい人には心地のよいLIVEビデオだ。
TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999
ベスト盤はもういい。
それよりも、まったくの新作アルバムを!
と思い続けてきました。
もう、過去の曲は聞き飽きた、と。
でも、このバックトラック集は、よくぞ出してくれた!
という喜びが抑えられません。
いままで聞きなれていたはずの曲に、「え?こんな音も
鳴っていたのか!」と、新たな発見と驚くことしきり。
なによりうれしかったのは、「Get Wild」。
これほどあちこちで耳にした曲もありませんが、
オリジナルのバックトラックがこんなに凝った音作りを
されていたなんて。
25年前にリリースした曲なのに。
無駄な音が一切ない。いくつもの楽器による、いくつもの
メロディー。なのに、ごちゃごちゃしていない。
10年前ですら古臭いなあと思える曲は、他の歌手なら
山ほどあるのに、贔屓目をどれほど割り引いても、今でも
十分通用する音なんですね。
しかし、これほど優れたバックトラックであっても、
最後は、ウツの声がほしいと思えるし、3人で演奏
している姿を欲してしまう。
これこそが、TMのすごいところ。
誰が抜けても絶対に成り立たない、最強のトライアングル。
final live LAST GROOVE 5.18 [DVD]
TM最高です。ビデオを持っていたのですが,観過ぎて画像が荒れてきていました。DVDが出ていると知り観て見ると、あの感動がよみがえりました。木根さんが盛り上がっててでも音声があまり入っていなくて少し残念。でも宇都宮さんはかっこいい。あの少し音が外れた感じにきゅんと来る。
TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (Blu-ray)
99年再結成後のTMには全く関心を持つことがなかった自分ですが、某動画サイトでたまたま武道館公演の模様を観る機会があり、本公演内容がフル収録されているブルーレイが気になり、即予約購入しました。
視聴後の感想ですが、全編に渡りカメラワーク、照明演出が素晴らしいと感じました。セットリストも80年代の楽曲を中心としながら適度なリアレンジが施されていて、懐かしさよりも新鮮な感覚でTMの楽曲と再開できました。
怪我の影響か、先生はミスプレイが若干気になるものの相変わらず強烈な存在感です。ウツと木根さんは演奏に安定感があります。この三者三様の佇まいこそがTMの魅力であることを再認識しました。