ワイルド・フラワーズ [DVD]
女子プロレスって「興行」でしょ?そう思っている人は少なくない。また映画の中でもそういうセリフがある。「か弱き」女性が何を好き好んで投げ飛ばされ、腹筋を1000回もこなすのか。でも、本作を観ているとその理由が心にズシンと響いてくる。女子プロは格闘技である。本物のレスラーが演じているから、さらに凄味が増すのだろう。亡き母を継いでイヤイヤガリンペイロの2代目社長になる岡田義徳は、その対極的弱々しさで笑いを誘うが、最後は自身が女子プロの虜になっていく。その筋立てもムリがなく、最後は凛々しくもあった。また本作がスクリーンデビューとなる鈴木美妃は、映画どころかプロレスも初めて、という状況で、最初は本当にか弱い。横浜のレトロなロケ地・JR鶴見線の国道駅で暴漢に襲われそうになるところを、たまたま通りかかったガリンペイロのメンバーに助けられ、この世界に入る。最初はヘナヘナだが、やはり最後はカッコいい。鈴木はこの3〜4年中国の舞台に立っている。グローバルな根性もこの時に芽生えたのではないか。ラストのペアマッチは鈴木以外はすべて本物である。そんな中「それらしく」見えるまでになったのは「フラガール」の蒼井優にも匹敵する凄さだった。あまり話題にならない作品だが、どうしてどうして、横綱相撲を張れる大傑作である。
神様のカルテ スペシャル・エディション【Blu-ray】
深川監督の作品は「狼少女」のころから観ているが、当時の「昭和ノスタルジー」
からは一皮も二皮も剥けて、近作はどれも見応えのあるシャシンばかりだ。
本作も「医療ドラマ」というよりも、あくまで人間の絆を描いた良作だと思う。
感覚的には成島組の「孤高のメス」と似たような印象を持ったが、あちらは
あくまで勧善懲悪の「西部劇」だったので、より人間の「尊厳」を謳った
本作は感動を呼ぶのだろう。
まあ両方に柄本明は出演している訳だが(笑)。
特に伽賀まり子の存在感と芝居は一級品だ。
個人的には「Love Letter」以来の素晴らしさだったと思う。
宮崎あおいがどちらかというと「脇」だったので、本当のヒロインは
伽賀まり子だった。
ただし、その脇を固める布陣は素晴らしいのにエピソードに乏しいのが
残念だった。朝倉あき演じる新米の看護師も、突然恋愛シーンまで
披露されるが、そのバックボーンが浅いので、乗りきれない。
岡田義徳演じる友人役もしかり。ここいらは惜しかったなあ・・・。
またせっかくのブルーレイなのだから、松本でのロケ風景などはもっと
時間を取ったメイキングが観たかった。TV特番のみの収録というのは
やっぱりちょっと不満だ。星は4つです。
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テレビ・日本シリーズと今回のワールドシリーズで完結は残念だけど・・・。久々にキャッツの面々に会える喜び〜このナビゲートDVDを見たら・・・映画が待ち遠しくなるし、すぐ映画館に行きたくなること間違いなし!!