土竜(モグラ)の唄 32 (ヤングサンデーコミックス)
話の整合性などはともかく、主人公のレイジと、クレイジーパピヨンのコンビに魅力があり過ぎますね。
クレイジーパピヨンを見るためだけに買ってしまいます。よく32巻もの間テンションが下がらなかったものだなあと思います。
1つ1つの話は滅茶苦茶なので、物語や構成については、どうかなぁ?とか思うのですが、
クレイジーパピヨンが紙面で動くと何もかも忘れてハマってしまいます。
上海編はレイジとパピヨンの2人旅なので、今までのシリーズと比較しても最も楽しいと思います。
陽はまた昇る(初回限定盤)
ここ数年で本当に糞みたいな自称アーティストの溜まり場になってしまった音楽業界。
今やちょっと人気が出たり、ちょこっとテレビに出て知名度が上がったら、そこらのどうでもいいタレントでもCDを出してしまう時代である。
芸人、アナウンサー、子役、ちゃんとした肩書きさえも分からないタレント・・・本当にちょこっと歌って出せばそこそこ売れるのだから、いい気なもんである。容姿が良いおかげで曲の善し悪し関係なく出せば売れる輩もいれば、○○券やら○○写真などをつけて何タイプもの同じCDをばらまき、もはや「音楽」では無い粗悪品を売りつけている輩だっている。そして、何故だかそんな輩が世間では大々的にとりあげられ、「国民的」だのと踊らされているのである。(本当に真面目に音楽やってる人への冒涜だと自分は思っている。)
本当に不甲斐ない。日本の音楽ってこんなもんか?リスナーは音楽業界がこんな状況で満足なのか?
毎日毎日代わり映えのしないランキング。その上辺だけのランキングに踊らされて、それだけを信用して、それを本物の音楽だと信じてしまう。
しかし、高橋優という男は間違いなく本物だ。
1曲目の「陽はまた昇る」、最初から最後まで心揺さぶられる。
1度だけじゃ飽き足らず、2度3度繰り返して聴いてしまう。そして、知らないうちに瞳の奥から熱いものがこみ上げてしまっているのである。
また、この曲の映画ヴァージョンも素晴らしく、ここでは高橋優がギター1本だけを使って熱く歌い上げている。
ムダな音が省かれている分、高橋優の魂が倍以上伝わってくる。なんども聴いていく内にこのヴァージョンの方が好きになってしまった自分がいた。
2曲目の「旅路の途中」は明るめの曲調で、「陽はまた昇る」に比べれば衝撃度は少なめだったが、何だか気持ちがほっこりした。水泳の入江選手にむけて作られた応援歌ということらしいが、最近よく見られる「頑張れ」「負けるな」といった押し付けがましいものでは無く、前向きなメッセージを添えながらもそっと背中をおしてくれるような、そんな曲であった。
今の時代、本当に心を揺さぶってくれるアーティストが何人いるかは分からないが、その中で少なくとも高橋優は「正真正銘」のアーティストである、ということは間違いないだろう。
それはこの曲を聴けば分かることである。