Daily Warm-up Exercises for Saxophone
サックスを初めて5年たちます。最近は、JAZZに挑戦しています。仕事の関係で週末しか練習できないので、効果的に時間を配分するのに苦労していました。この本は、短い時間にいろんなテクニックを練習できるので、私にはぴったりです。課題曲も掲載されていますが、まだそこまでは到っていません。
ジャッキーズ・バッグ +3
私の所持盤は+3ではなくオリジナルの全6曲である。
二つのセッションからなっており、最初の3曲(LPのA面に当たる)が
McLean(as),Donald Byrd(tp),Sonny Clark(p),Paul Chambers(b),Philly Jo Jones(ds)
である。
残る3曲(B面)が
McLean,Blue Mitchell(tp),Tina Brooks(ts),Kenny Drew(p),P.Chambers,Art Taylor(ds)
である。
録音された1959,60年、既にモード・ジャズ、フリー・ジャズも全面開花し、ジャズが大きく動いていた時代である。マクリーンもこの新しい動きに対応した演奏になっている。
BLUENOTEでの新感覚ジャズのさきがけのような作品であり、ジャズの転換期を記録したことになった。
そこで面白いのがA面のソニー・クラークのピアノである。
1曲目ではソニー・クラークがピアノを弾いていないことにお気づきだろうか。
おそらく「みんな何やっているの?俺どう弾いたらいいかわからん」状態だったと思われる。
2曲目はブルースなので、クラークも「よしブルースならやれるぜ」と弾いているが、どこか頼りなげな弾き方だ。
要はソニー・クラークが新しいジャズの胎動によく対応できていないのである。3曲目も同様。
4曲目(B面の1曲目)有名なAppointment In Ghanaでの、各人のソロを聴くとBrooksもB.Mitchelも問題なくこなしているし、ピアノ、K.Drewも新しいジャズをちゃんとやっている。
つまりB面3曲のほうが、A面よりグループ全体のまとまりがある演奏になっている。
6曲目Isle Of Javaも新感覚味があふれる良い演奏だ。
というわけでソニー・クラークの対応の仕方によって、この時代のジャズの動きが如実に分かるということに、結果的になっているのがまことに面白い1枚だ。
デモンズ・ダンス
タイトル曲の「デモンズ・ダンス」はマクリーンのオリジナルでジャック・ディジョネットが奮闘している印象の強い曲です。
内容も多彩で都会的な洗練と優雅さが同居しているような感じです。
2曲目の「トイランド」は顎が落ちそうなくらいに甘い、甘〜〜〜いバラードです。
ここまで甘い曲もそうはない。
この曲のためにアルトサックスという楽器は作られた?と感じるくらいピッタリの曲です。
有名な「スイート・ラヴ・オブ・マイン」以外にも全編いい曲ぞろいなので聴いてみても損はないかも。
お勧めです。
スイング・スワング・スインギン
このアルバムを聴くとアルトサックスの音ってこんなに気持ちよかったんだといつも再認識する。この時代のA・ペッパーの音なんかどうにも苦手なんだが、かたやJ・マクリーンのアルトの音は力強く歯切れもよく聴いてて爽快な気分になり、実に気持ちがいい。
どの曲もそうだがとくに1は単刀直入のメロディが入ってくるあたり「サキコロ」を思わせたまらない。「レフト・アローン」や「クール・ストラッティン」等、この人はサイドのまわっての方が有名な気もするが、間違いなく本人名義での代表作としてこの作品を薦めたい。
マイルス・デイヴィス青の時代 (集英社新書 523F)
著者のマイルス新書シリーズの第1作。私は本書を読むのが最後になったが、やはり年代順に本書から読み始めるのが望ましい。なぜなら、第2作以降では年表の不在が気になったが、本書冒頭に1926−91の年譜があるではないか。第2作以降もこの年譜を参考に読み進めるべきだろう。
ピカソの青の時代に相当するマイルスの青の時代として、著者はマイルスの生い立ちからアマチュア時代、プロ・デビュー、演奏スタイルの確立、アレンジャー/オーガナイザーとしての卓越した才能の開花の足跡を辿り、同時に至高の傑作カインド・オブ・ブルーに至るまでの数々の名盤(ディグ、ウォーキン、バグス・グル―ヴ、ラウンド・アバウト・ミッドナイト、マイルス・アヘッド、サムシン・エルス等)を名盤たらしめている秘密を探る。そして、この時代のマイルスと多くのモダン・ジャズの巨人との交感やケンカ・セッションの真相等も丁寧に明かす。
ジャズのどの作品を聴こうかと迷ったら、マイルスを聴くべきであり、ジャズ入門者はもちろん、40〜50年代のジャズに詳しい人にとっても新たな発見がある好著だ。