プリモニション~ライブ・オン・ザ・ハイヨー~ [VHS]
同タイトルのCDには高い評価を与えなかったが,映像付きだと話は別である。見たくてもCCRの映像などないのだから。
サービス精神たっぷりにCCR時代の曲をたくさん聞かせてくれる。しかも,武道館のライブのときの生真面目さとはまた違い,自分自身がギターを操ることが楽しくて仕方ないようだ。
あの頃なら,こんな歌い方はしなかったとか,やはりCCRの映像を見てみたい,そんな気にさせられるので星は4つであるが,CCRファンなら満足の必見ビデオだろう。
Long Road Home: Ult Fogerty Creedence Collection
過去の音源のリマスターではなく、フォガティが新規に録音しなおした名曲の数々だ。CCRの楽曲がこれだけ新しいというのは、あの当時からかなりのポテンシャルで作曲され演奏されていたのだということが逆説的に証明されたようなものだ。声に衰えは感じないどころかさらに円熟味を増して生き生きと演奏されている。凄いことだ。同世代ではジャクソン・ブラウン、ジェームス・テイラー、ジェフ・ベックなどとともにあっぱれだ!
The History of the TT - マン島TTレース 1907~2006 [DVD]
このDVDは自分のような初心者がマン島TTの歴史や背景について興味を
持って見るにおいては見応え十分といえるが、レースシーンを見たい人にとっては
やや重苦しく期待外れになるかもしれない。
しかし歴代のチャンピオン達が若くして命を落としていくが、
それはマン島TTレース自体よりも危険なことがあるという
ことを身につまされることになった。
見て後悔することはないだろう。合掌。
ANGRY FIST
このアルバムを残したことで確実にハイスタは日本の音楽界に多大な貢献をした…なんてことは彼らにとってはどうでもいいことだろう。当時のメロコアブームの火付け役でこの後数え切れないほどのエセメロコアバンドが出てきたが、彼らのどこか切ない日本的なメロディラインは完全に彼ら唯一のものでした。いつ聞いてもラストのthe sound of...はいい曲です。this is pure and trueだ。
ザ・ロング・ロード・ホーム-ザ・コンサート [DVD]
ジョン・フォガティのオリジナルの曲だけで構成したことに彼の誇りを感じる傑作ライヴDVDだ。CCR時代とほとんど変わらぬ声、決してテクニシャンではないが時折決めるギター・ソロ等、地面にしっかり足をつけたアメリカン・ロックここにありと快哉を叫びたくなる。こった舞台の仕掛けはなく、シンプルだが熱いスワンプ・ロックで勝負する姿はとても60歳のミュージシャンとは思えない若々しさだ。
ベトナム戦争を体験した世代から21世紀の混迷するアメリカに向けてのメッセージも込められている。MCで兵士の家族への思いを口にする「デジャ・ヴ(オール・オーヴァー・アゲイン)」やボーナストラックの同曲のPVは胸に迫る。「ボーン・オン・ザ・バイヨー」はハリケーンに直撃されたニュー・オーリンズに捧げられる。そもそもCCRのヒット曲「雨を見たかい」の歌詞に出てくる「晴れた日に降るあの雨」とはナパーム爆弾のことだ。
しかし、そういうメッセージ性が鼻につくコンサートではない。本作はCCR時代を含めてジョン・フォガティのオリジナルの代表曲の熱演を良質の音と映像で堪能できる、素晴らしいロック・ライヴの記録だ。