the dirt モトリークルー自伝
この手の本を買う金があるならCDを買えというのを自らに徹していたのだが、来日公演のあまりの素晴らしさに興奮し、またメンバーが書いた自伝であるということから衝動買いしてしまったが、いやこれはもうノンストップのジェットコースター。ここまで人間自分のことを省みずドラッグ、酒、女にはまり死ぬ寸前まで疾走出来るというのがある意味感動もの。ああ、ヴィンスにここまでの悲しい出来事があったとは。ニッキーの心の闇。読んでて涙が出たぜ。世界を征服したバンドに隠された恐ろしいまでの確執。救われない奴等だが永遠に愛し続けます。
シアター・オブ・ペイン
1985年発表 3枚目のスタジオアルバムである。
前作よりストレートなロックになりファン層の拡大に成功したアルバムである。
#2 Smokin' In The Boys Room(Brownsville Station カバー) #6 Home Sweet Home等の名曲も。
良曲揃いなのだがニッキーシックス曰く「あまり納得のいく作品ではない」と言う発言をしている。
その為かベスト盤やライブであまり演奏されない曲が多かったりもする。
前年にヴィンスが起こした交通事故で死亡したラズルに捧げらた。
BBCセッションズ
このCDセットに目がいくファンの殆どは初期のBowieに興味のある人だろう。
実際、1、2枚目は70年代初期の瑞々しい彼の姿を聴くことができる。
特にdisc1ではDavy Jonesという名前で活動していた頃の小曲をライブで聴けるのが嬉しい。
だがコアなファンは、ブートに収録されたものも少なくなく、音質が飛躍的に向上したわけでも、オリジナルと大きくかけ離れたアレンジが為されたわけでもない、このセットの購入を躊躇してしまうかもしれない。
だがそれでも欲しくなるのがファン心理というもの。
私がまさしくそうだった。
しかしである。最初、その存在さえ忘れていた、2000年6月にBBCで録音された3枚目がかなりいいのである。
ご多分に洩れず、私も「BowieはHEROESまで派」だが、本作に触れて、遅ればせながら90年代以降のBowieを聴きだした。
以前評価の低かったDAVID LIVEやSTAGESと較べても、ライブ盤としてそれらを上回る出来だと思う。
オリジナル録音を凌ぐと思われる曲もある。
バンドとしての演奏力、そしてなによりBowieの歌と声が(奇跡的なほど)いいのである。
どんな天才にも才能が枯渇する時期がある。
私はかつてPrinceにも同じことを感じた。
だがBowieはただの天才ではない。
彼の大きな武器である「知性」が今尚錆びることはない。
最近のBowieは昔に増してアイロニカルだ。
その厭らしさはよくも悪くも「老獪」といっていいほどだ。
そして時には、はっきりもの申す。
God is an Americanと現況を嘲笑うI'm Afraid of Americans。
イギリスが生んだ天才の知性は未だ健在だ。
ライヴ・エンターテイメント・オア・デス
ハードロック・へヴィーメタルが好きな人もそうでない人でも、聞きやすいと思います。モトリークルーの初期からバランス良く編集されていています。星4つなのは、音質のばらつきが少し気になるところです。