鶏 ささみ 燻製 ( 手作り 鶏肉 スモーク )
もともと「パサパサ」のイメージの鶏ささみであるが,胸肉・もも肉とまではいかないにしても,「え?意外としっとりしてるじゃん」という食感。
他社の「常温保存タイプ」のものとは,味がかなり違うので,うまく使い分けると楽しめる。
(どっちにも良さはあると思う)。
地の鳥 天の魚群
長編『地の鳥 天の魚群』と短編『乱歩の墓』『深い穴』の三編収録。
表題作は著者二十八歳のときの処女作だそうです。それだけでも奥泉ファンなら読む価値ありでしょう。
どの作品も主人公は知的でごくまともに生きている(はずの)男性。だけどまともとか現実とかってはたしてどれだけまともでどれだけ現実なんですかね。
作者の落ちついた丁寧な文章は魔法のようで、現実はカーテンのように翻り、気づいたときには主人公ともども読者も現実と夢の不穏な狭間に誘われしまいます。
いささかマゾヒスティックな、目眩のするような不安感を味わいたい人にはおすすめです。
表題作は若いときの作品らしくやや生硬な印象で、読者を不安のなかに置き去りにしていくような作品ですが、短編二編は鮮やかなオチで読者を現実に引き戻してくれます。作者はあまり短編を書かないそうですが、こういう「巧い」短編ももっと書いてほしいです。
それでも町は廻っている 1 [Blu-ray]
原作全巻所持しています。
基本的に原作に忠実に作られているのでためらいなく他の人に進められる出来です。
シャフト演出や声優さんも別に気になりませんでした。内容だけなら☆5なんですが…
特典というと最近はやりの「完全生産限定版」商法には賛否あると思います。
が、ブックレットとエンドカードだけってのはあまりにも素っ気なさすぎじゃないですか?
しかも特典映像の誰得感と言ったら…おっさんズもキライじゃないけどさー
こんなだと価格と見比べたとき割高感じざるを得ません。
もう少しうまくその辺を”ごまかして”下さいよ。
次巻以降に期待したいけど、この様子だと望み薄ですかね…
まあ結局全部買っちゃうんでしょうけどw
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)
横溝正史を「最後の探偵小説作家」と呼ぶらしいが、
一度絶滅してしまった探偵小説がまるでトキやコウノトリのように復活した...
初めて読んだ三津田信三を、わたしはそんな風に感じた。
設定、時代背景、猟奇的な犯罪、なまめかしさ、どれをとっても
推理小説というより探偵小説と呼ぶにふさわしいテイストだった。すばらしい。
読者は、この禍々しい物語の犯人が誰で、どう犯罪が行われて、
その動機は何かを、神経を研ぎ澄ませて、作家が綴るコトバ一つ一つを
かみ締めながら読む。それでも、あのラストの大どんでん返しには驚かされるし、
確かにフェアだよなぁ...と思いながらも、そこに気を止めず
読み進めてしまったことを悔しく思った。
再読の必要性に迫られる一作だ。1回目は単純に楽しむため、
2回目は確認をするため......。
ヤラレター! このどんでん返しは、想像つかなかった。
トリックの複雑さはクロフツの「樽」を少し思わせ、
覆い尽くす黒く不気味なムードは、やはり横溝正史の遺伝子だと思った。
夢野久作っぽくはない。
ただ、大ラスの不気味さは、「ドグラ・マグラ」の『ブゥーーーーーーーン』に
匹敵すると感じた。このラストが描きたいがために、作者はこの形式を取ったのだろうか。
作家の筆を借りる形で、物語が進む方式はこれまでもあったが、これは......。
戦後ミステリの好きな方なら、クスリと笑ってしまうようなトリヴィアが
いっぱい詰め込まれている点も見逃せない。
だって、主要登場人物の一人に江川蘭子ですよ!
これを知ったら、もう読むしかないでしょう。
コンコルド・プロジェクト―栄光と悲劇の怪鳥を支えた男たち
旅客機を超音速で飛ばすという試みは、いろいろな計画が存在しましたが、実際に運航にこぎつけたのは英仏共同開発のコンコルドのみ。しかし、たったの16機しか作られず、また2000年7月に初めての墜落事故を起こしたことで、その生涯に幕を下ろす直前まで追い込まれました。
航空大国の米・ソもさじを投げた高度な開発を、利害調整の難しい英仏共同で実現した困難は、想像を絶するものです。
コンコルドのテストパイロットで、後もプロジェクトに深く関わっている著者により、技術面はもちろん、政治的、経済的な障壁がいかにコンコルドにまとわりついてきたかが語られます。
ただ、訳がイマイチ読みにくいように思われたのが残念。
コンコルドのスペルって、「Concorde」とフランス式なんですね。