首を整えると脳が体を治しだす
20年以上も上部頚椎専門のカイロプラクターとして第一線で現場に立っている方の本です。
本のタイトルが気になり、何か手技の参考になるかと思い読み始めました。
確かに上部に限らず頚椎には大事な神経根がその両脇に存在しているので、頚椎の矯正をする=首を整えることで自然治癒力が上がる=脳が体を治しだすというのは頷けます(その他にも理由があるのですが、ここでは置いときます)。
ただ頚椎1番(あるいは2番)のみ矯正でこれだけの臨床結果があるというのはちょっと首をかしげてしまいます(それだけ手技がすごいのかもしれませんが、うーん・・・☆-1)。
大人気の治療家というだけあって、一般の方にも分かりやすい解剖生理の説明や自分でできる姿勢矯正の話は面白かったです(編集者の方もうまくサポートしていると思います)。
ただ、内容が進むにつれご自分の信念と成功哲学がないまぜになっていくテンションの高さは「まいったなぁ」と苦笑いしつつ、実際に成功されている?そうなので引き込まれ面白かったです。
なんというか洗練されていない妙な情熱を感じるんですよね。
そしてプロとしての厳しさも感じつつ人の良さも感じるというか。
この部分が患者さんをひきつけるのかなと思いました。
首を温めると体調がよくなる
「なまけているわけではないのに働けず、日中から微熱が出て横になる。
しかし気をつかわなくていい友達とはお茶や食事に行ける。」
こんな人を見かけたら誰でも「性格が悪い」って思ってしまいますね。
また
鬱になったら、それは「軽い精神病」と見なされてしまいます。
しかし
著者の医学博士の松井考嘉先生は、それは「首の筋肉の異常」だと断じ、
うつでは94%の患者さんの完治というすばらし実績をあげておられる。
こうした首こり病には、「首を温めるのが良い」と治療に取り入れられている。
一方ほとんどのお医者さんはというと、健康保険診療が当たり前で薬に頼る。
この本には、薬によらない貴重な治療体験とアドバイスがいっぱいつまっています。
悩んでおられる方は是非ご一読を!
私も首を温める遠赤の「ライフウォーマー」の開発者として
首の温めには遠赤外線を活用すればさらに効果があがるのでは・・・、
と思っています。