7つの黄金郷〈6〉 (中公文庫―コミック版)
知る人ぞ知る少女漫画の名作。未完だが、四半世紀前の作品にもかかわらず、スケールの大きさ、画力のレベルの高さは驚嘆に値する。登場人物名にはさすがに時代を感じてしまうが、20年以上の長い年月に渡ってコアのファンをひきつけておく吸引力はさすが。
物語は16世紀末の宗教戦争を題材に、海賊、インカの秘宝、ジプシーに泥棒、王侯の隠し子、男装の少女など、冒険小説のアイテムをこれでもかというように詰め込んで豪華この上ない。同時代のベルばらに比べてけれん味があるところも却って魅力的だった。
何度も再開が報じられ、そのたびにファンはやきもきする羽目に。私も20年ほど前に購入したコミックを持っているのだが、今回未発表ネームがついているというだけの理由で6巻を購入してしまった。十数年前にも再開のうわさを聞きつけ、本屋に日参した覚えがある。作者は大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなったのではないかという気もするし、今となっては再開されても画風や作風が変わってしまうのではないかという悪い予感もあるが、それでも、続きが気になってしかたがない。
風来のシレン 黄金郷アムテカに舞う花 (CHUNSOFT NOVELS)
古参に嬉しい、SFCシレンキャラたちが大暴れします。
なんといっても座頭ケチのイケメンぶりが笑える。お前は本当に盲目の振りして涎垂らしながら風呂覗いてた男か?
ちなみにシレンはほとんどしゃべらないのですが、妥当な判断でしょう。その分態度で性格を表しています。なかなか硬派な男です。
一つ注意なのですが、謎にオリキャラがけっこう出ます。
その中でもお竜の妹分お鷹はヒロイン格で、なんかお竜より目立ってるような気が…。
あんまり必要があるようにも思えなかったですが、一気に賑やかになったのはたしか。
賛否別れるところだと思います。ちょっと幅利かせ過ぎかな?
挿絵はほどほどにありますが、もっとシレンの絵があってよかったのではないでしょうか。
シレンが少ない上に、たまに出ててもちっせぇです。
いろいろありますが、SFCのシレンが好きでオリキャラの許せる方なら、まずまず楽しめると思います。可もなく不可もなく、といったところです。
秘境アジア骨董仕入れ旅――お宝ハンター命がけの「黄金郷」冒険記 (講談社プラスアルファ文庫)
島津さんの本はこれで3作読みましたが、いずれも痛快で冒険心が煽られます。
骨董品というお宝を追い求めるその道のプロハンターだけあって、そんじょそこらのアマチュアな探検とはまるで違います。
それに商売を絡ませているところがユニークなところであり、野心旺盛で精力的な押しの強さが見受けられます。
海千山千あらゆる修羅場をくぐりぬけてきたツワモノだからこそ、書かれている内容に玄人肌した凄みが感じられます。
それもお宝かどうかを目利きにより瞬時に見極めなければならず、同時に心理作戦で値決め交渉を行いつつも、身の安全を確保しておくといったスパイラルな行動は実に天晴れです。
まさしく映画インディージョーンズを凌駕するほどで、しかもノンフィクションであり、地の果てまで宝を追い求める執念をものの見事に描写しています。
294ページに渡ってびっしりと書き込まれており読み応えは十分あります。
本書は、このワクワクする気持ちでもって、読者を秘められた世界にナビゲートしてくれることでしょう。
セイバー・リリィ ~勝利すべき黄金の剣(カリバーン)~
アヴァロン(全て遠き理想郷)との比較ですが甲冑の有無だけで、かなり雰囲気が違うように思えます。
アヴァロンはファンタジックでダイナミックさと勢いを感じますが、こっちはシックで落ち着いた感じを受け
ます。甲冑が無いだけで、こんなにも雰囲気が違うのは意外です。アヴァロンよりも落ち着いてますが
造形・ポーズは同じで躍動感も兼ね備えているところが、この商品の魅力のように思えます。
居間に飾れるくらいです。
7つの黄金郷(エルドラド) (3) (中公文庫―コミック版)
週刊マーガレット連載から、25年・・・。でも、今読んでも少しも古くないばかりか、こんなスケールの大きい少女漫画、今あるでしょうか?
親子二代で楽しめるなんて、涙物です。
昔読んでいた人ももう一度、初めての人は是非!!
同じ作者の、有名な漫画、エースを狙え!より お勧めです。
是非、1巻から読んでみてね。
ただ、未完なので、チョット辛い・・・。
でもそのせいで、25年たっても忘れられないんです。今も、わたしの心の中で、オリビエ、アーサーたちが、若者のままで、生きています。