学校に行かなければ死なずにすんだ子ども (幻冬舎文庫)
私はタイトルで決めたくちです。
電車待ちの間に、車内で読む本を選ぶので吟味する時間がなかったからです。
結論から言いますと、期待はずれでした。
このタイトルは何だったの?って感じです。
大きく3部になっていて、1部目は導入としていい感じでした。
2~3部は、体験談がほとんどで、しかもタイトルに迫る内容でもありませんでした。
子供がまだ学校に行ってない私としては、学校の現状を知るという意味で、多少参考にはなりました。
しかし、母親の視点はいいのですが、かなり偏っていて、父親の子育てに対する文句ばかりが目立ちます。
子供が生まれるとわかった際に、どのようにどれぐらい話し合ったのか、父親の立場を本当に理解しているのかといった内容がありません。
日ごろ、父親の子育てに不満を持ってる母親には、共感を持って読めるのかもしれませんが。。。
解説はべた褒めしてますが、私にはその理由が全くわかりませんでした。
読みやすい、という点はそうかもしれませんが。
とにかく、2部以降を試し読みすることをお薦めします。
赤ちゃんが来た (朝日文庫)
子供を生めない体になってしまった叔母さんから頂きました。
この著者の漫画は絵も話も好きで、読んだ事があり知っていたので、興味を持ちました。
漫画家の育児奮闘期って、どんなものだろう?
読みはじめると、彼女の女としてのとまどいや、新しい命と共に暮らす新鮮さがよく伝わってきました。
最初っから”お母さん”になれる人なんていないんだ!
これから子供を生む人に、また予定のない人にも(私も予定はありませんが…)同じ女性として楽しめる作品です。
学校から言論の自由がなくなる―ある都立高校長の「反乱」 (岩波ブックレット)
著者・都立三鷹高校の元校長土肥氏による、職員会議での教職員の挙手・採決禁止をはじめとする都教委との闘いを前半で、後半では他著者らとの公開シンポジウムを採録している。
日の丸・君が代の過度の強制や処罰等を都教委は真っ先に行い、それが全国へと広がっている。
そのような管理体制が進む中、教員は92万人中5千人(2007年)が心の病で休職している。
だが現場の長は教委のロボットとなり、上意下達を繰り返すだけだ。
工場であってもこのような厳しい管理体制は許容し難いが、学校での相手は子どもであり、結果的にはそのようなもの言えぬクウキを子どもにも強要する事になろう。
と考えれば、校長も教育者である以上、子どもの盾となって不当な弾圧には抵抗せねばならず、土肥氏の後に多くの校長が続いて欲しいと思う。
土肥氏は今年の定年退職後、殆ど落ちる人のいない非常勤講師としての再雇用試験を不合格とされ、都教委と法廷闘争中である。
また闘うだけの人でなく、4年間在籍後の三鷹高での離任式で、同年の卒業生から卒業証書を貰う程生徒には慕われており、その中には「都教委の弾圧にも負けず」の文言がしっかりと書かれてあった。
アイ’ムホーム 遥かなる家路 DVD-BOX
「あなたは私を愛していないわ。お金目当てで私と結婚したの。でも私はあなたのことが好きだった。大切なひと・・・」のヨシコがゾクゾクするほどいい。最高です。
他の役者もいいですよ。ただリアル過ぎる久の泣き顔は気になりますが。
難点は、砂曼荼羅から以降、特に、最終回の久が病院を抜け出し放浪後に焼け残った自宅でヨシコに出会うまでの展開が速すぎてついてゆけません。で★1つ減しました。