風暦
手仕事屋きち兵衛さんはニッポン放送の人生相談の回答者で初めて知った。彼の回答を聞くと関係ない自分でも彼が回答者でよかったねと思う程心癒されていた。彼のアルバムを初めて聞いて人生相談の時と同じように優しい声の線質。安曇野の風景が詩により想像できたり、生きるとはを考えさせられたり、素敵な曲ばかり。神奈川の方でもコンサートをして欲しい。
詩紬(うたつむぎ)
シンガーソングライター:手仕事屋きち兵衛のデビュー・アルバム(1987年)。NHKのAMラジオでOAされ、ロングヒットを記録した「わすれ雪」を収録する。不思議な響きの芸名は、本職が仏師・木彫刻家であることに由来している。
古風で歌謡曲的な楽曲なのだが、注目すべきはその声。全く癖のない素晴らしい美声で、その哀愁を帯びた音色は一度聴いたら忘れられない。ラジオで「わすれ雪」を耳にしたリスナーの口コミで支持を広げ、主に高年齢層を中心にヒットした。近年では珍しい、ドラムスの入らない曲で、静かに、しんしんと降る雪を思わせる旋律が素晴らしい。名曲と言うには少し距離があるが、彼の美声が乗ると説得力を増す。「声」で聴かせる曲である。
1989年には、テレビ東京の年末時代劇「風雲!真田幸村」主題歌「光る風」を手掛けた他、2000年代には地方番組で挿入歌なども手掛ける。しかし本業・家庭が多忙となり、一時活動を休止。その後、子供達も巣立ち、一段落したことから、活動を再開。現在は長野県安曇野(あずみの)に居を構え、ホテル玉之湯にて定期コンサートも開いている(公式サイトは同ホテルのアドレス以下にある!)。