QUO VADIS~クオ・ヴァディス~ (9) (バーズコミックス)
軽くネタバレなんで・・ネタバレ嫌いな人は読まないように!^^
ヒロインの教授とオーディン組を狙うイエス・・それと現・教授の出生の秘密が簡単に紹介されている。
狙うと言っても単に自分の元にとある乗り物で来てほしかったようだが…(ネタバレ過ぎたか?!)
新谷かおる・佐伯かよの組の渾身の作品まだ知らない方は1巻からゆっくり読んでいただきたい!
QUO VADIS~クオ・ヴァディス 7 (バーズコミックス)
6巻で姿を見せた少年は、やはり現在のイエスでした。
カプセルが行方不明になったのも、フレイアとオーディンが事故に遭った後たどり着いたコテージでカプセルを発見したことも、そのカプセルがヨシュアのカプセルにすり替えられていたことも、すべては現在のイエス(子供の姿)の企みだということがはっきりし出します。
過去のアテナとイエスの出会いのシーンでは、予知者であるアテナはイエスの未来に暗黒を視、恐怖しますが、「それが望みなんだ」とこたえるイエス。フレイアとオーディンがいた未来の、人類が、種としての終末に至った分岐点のてがかりかもしれません。
コミックも7巻まで来ましたが、過去へ飛んだカプセルの残り5つのありかは未だ触れられず、アテナだけが吸血衝動をもつこと、アテナに血を吸われて生き延びた人間が不老不死になる理由も、ヴァンパイアが増え続けている原因も未だ書かれません。伏線が先延ばしになっているので星一つ減点。
オーディンはイエスが仕組んでいることを疑いはじめますが、イエスに先手をとられ、ロンドンの住居の監視カメラに収められた映像はイエスからの挑戦状。
フレイアのカプセルから抜き取られた「スピニチューム」は、ヴァンパイアの吸血衝動を消す作用があり、それを抜き取ったのはおそらくイエス。オーディンの住居にカプセル探査のマーカーを残したのは、他の過去にジャンプした5人の所在をイエスが知っていることの暗示でしょう。
子供の姿のもどったフレイアのファッションが華やかなのは、さすが佐伯かよの作画の冴え。女性の読者にはうれしい魅力です。
吸血鬼のギルド、前触れもなくいきなり塵と化すサードの吸血鬼、不明の5名の未来人、なぜフレイアとイエスは大人の姿から子供の姿になったのか、「スピニチューム」をイエスがどう利用するのかをめぐって今後は話が進むのではないでしょうか。
QUO VADIS~クオ・ヴァディス 8 (バーズコミックス)
本巻は、これまでの各巻の中で一番衝撃的な転回を見せます(まあ、あくまで私の感想ですが。。。「転回」は誤字ではありません。まさに転回といえる展開を見見せてくれます)。本巻で起承転結の「転」に入ったと言えるのではないでしょうか。本巻で解かれる謎もありますが、更に謎が登場するので、まだまだ今後に期待させてくれます。ペースとしては12,3巻で終わる感じかな、いやもっと読みたいな。でも15巻だと長すぎるかな、などあれこれ考えてしまいました。
本巻では、悲しいような辛いような、寂しいようにも見える表情でしゃがみこむ教授の姿が目に焼きついて離れません。
しかし、相変わらずジャンプした筈の他の研究員達は登場しませんねぇ。。彼らが登場し、まだあまり活躍していないサブキャラ達が動き出したら15巻でも終わらないかも。過去に人気作を幾つも出してる作家夫婦の合作なのだから、是非お二人のキャリア史上に残る作品となって欲しいと思います。