禁じられた遊び(トールケース) [DVD]
「死」についてどうとらえるか、考えさせられる作品です。
むしろ死を通じて人間について考えさせられるといったほうがいいかもしれません。
作中にはさまざまな形の「死」が登場し、そのエピソードとそこに関わる人間模様の中に、人間の愚かしさや、純粋さ、悲しさや、ユーモアなど、様々な人間くさいものが垣間見えると思います。
主人公の少女はそのような様々な死を見つめていきながら、大人へと成長するのでしょうか。
戦争の最中、死を純粋に遊びのモチーフとして扱う子供の純粋さは、いずれ死を名誉や金と絡めて考える大人へと変わってしまうせつなさ。
しかし、それは普遍的な死という今生の別れへの悲しみがあってこそのこと。
ラストのシーンは少女の死ではない「生」への叫びのように聞こえました。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101 PARTII
ディスク6は抜粋の曲が多すぎる。だいたい6枚で101曲は無理がある。抜粋をなくして80曲くらいに減らしたほうがいい。101曲にするなら、ディスクを増やしてほしいね。コストの問題もあるんだろうけど。エイベックスは、100曲で10枚組にして、フェードイン、フェードアウトは一切ないけど、演奏がいまいちな楽団ばかり。こうしてみると、広く浅く聴いてしまいがちになる。
バッハ:リュート作品全集
ユングヘーネルがロイスナーを演奏した作品を聴いたことがある。
家のどこかにあるはずだが、出てこない。
そのたおやかな響きがずっと耳朶に残っていた。
ナルシソ・イエペスもバッハをリュートで弾いているが、こうも違うか、と思う。
リュートは、ギターよりも、ゆるい響きがする。
特に、現代ギターは、輝かしい音を出そうとしているのかテンションきつめの傾向があり、
ご立派すぎて、正直つかれるときがある。
リュートの銀鼠の響きは、日本の古い民家の、風通しの良い畳にねっころがっているような安堵感がある。
何より良いのは、赤ちゃんが大人しくなることだ。
誠実さが伝わってくる演奏にも好感が持てる。