大滝詠一 Talks About Niagara (トークス・アバウト・ナイアガラ)
大滝詠一御大の不朽の名盤の数々にまつわる御大の肉声インタビューが、
何とも言えずノスタルジックな気持ちにさせられます。
この時代を過ぎていない若い方々には、何を言っているかも分からないだろう、とも。
余計なお世話でしょうが…
ただ、そういう若い方々にとっても、
大滝御大が実に真面目にアメリカンポップスの源流について注釈する後半は、
なかなか刺激に富むと思います。
当然のことですが、大滝御大研究においては、第一級資料だと思います。
御大は,実に詳しく当時のメモを残しており,そこから記憶を喚起する形でインタビューは進みます。
が、この一冊に資料的価値を求めるのは何となく野暮というもののような気もします。
ストライク世代の皆さんが懐かしさにしばし感涙するツールとして、
(転がしておいて、気が向いたらちょっと読んで、タイムスリップするという感じで1ヶ月は行けます!)
お奨めしたいです。
読み込んでいくと、ついにはロンバケ30周年盤
A LONG VACATION 30th Edition
買いたくなりますね。
ちなみにロンバケ30周年最新インタビューは
レコード・コレクターズ 2011年 04月号
に有ります。こちらもどうぞ。
NIAGARA TRIANGLE Vol.2 20th Anniversary Edition
1982年の大ヒットアルバム「ナイアガラ・トライアングルVol.2」の30周年記念盤です。
今回はオリジナルのままのリマスター音源にカラオケ音源集がついた2枚組となっています。
10年前に出た20th版は大瀧さんの「白い港」「Water Color」がリミックス・バージョンに
差し替わっていたため、1991年の選書版以来、21年ぶりのオリジナル通りでの再発となります。
昨年の「ロンバケ」の30th版同様リマスター具合はアナログ盤の音の再現を意図したようで
20th版と比べると若干音圧が低めで各楽器のパートの分離もそれほど良くありません。
聞き比べに20th版を再生したら最初はボリュームの大きさにビックリしました。
音質のクリア加減もボリュームを上げた選書版の方が勝っているのでは?と思えるほどです。
ただ、本品を聞いたとき、「なるほどレコードっぽい音だなぁ」と思った途端、
選書版、20th版では起こらなかったリアルタイムで本品を聞いた時の
個人的な懐かしい思い出が次々と湧き起るという現象に襲われて驚かされました。
そこまで意図して敢えてこの音源なら「大瀧さん、恐るべし」です。
ディスク2のカラオケ音源集は今回も新たな発見の連続でした。
ボーカルを取り払っただけでこれだけ印象が違って聞こえるとは…
特に杉さん佐野さんの曲の方に発見があったように思います。
「Nobody」であそこまで佐野さんのコーラスがフューチャーされていたとは…
まるでアルバム完成前のスタジオを覗いたようなワクワク感がありました。
大瀧さんのソロ・アルバムではない為か松本隆さんの歌詞について語られることがあまり無いようですが
「Water Color」の「ななめの雨の糸、破れた胸を縫って」という描写は素晴らしいと改めて思いました。
個人的にとても楽しめましたが、ナイアガラに深い思い入れの無い人には
本品よりも1枚ものでその分値段が安く、音質的にもよりクッキリしている20th版の方をお勧めします。
2012/09/26追記
「Water Color」で「ななめの雨の糸、破れた胸を縫って」だったのが、
1998年、山下さんの「いつか晴れた日に」では「雨は斜めの点線 ぼくたちの未来を切り取っていた」となる訳ですね。
実に味わい深い松本隆さんの世界ですね。
ナイアガラトライアングル vol.2 30th Edition
懐かしいアルバムです。
高校のとき腰を痛めて夏休みに1ヶ月ほど入院させられたときに、同級生がテープでもってきてくれました。その後ずいぶん経ってから、自分でもCDを買いました。
大瀧、佐野、杉さん3人のオムニバスというかオリジナル。3人での演奏曲もあります。
「A面で恋をして」はCMソングにもなってましたよね。とにかく良く聴きました。今でもメロディーが流れてくると、歌詞がそらで出てくるくらい。記憶力も良かったんだなぁ。当時は。
大瀧さんはさすがのキャリアを感じますが、佐野、杉の両氏は、後の楽曲と比べると荒削りながら、才気を感じさせる名曲ばかりです。3人のファンの方で聴いたことない方はぜひ。
おたる ナイアガラ 白/北海道ワイン 720ML 1本
日本のワインには美味しいものなどないだろうと勝手に思い込んでいるヨーロッパ帰りの人達にぜひともお勧めしたい白ワインです。フランスでシャブリ、サンセールをよく飲んでいた人達もこのワインの美味しさは評価してくれるでしょう。サンセールと比べると、酸味はなく、引き締まった質感はありませんが、軽やかさがあります。
だいたい白ワインは和食と相性がよいですが、とくにこのワインは和食と絶妙な交響曲を奏でてくれます。切れ味が良いというか、刺身にも、てんぷらにも、寿司にも、煮物にも、和食であれば、この白ワインが一番手ごろです。このワインであれば、欧米のお客さんを招いたときでも、十分に評価され、話題を提供してくれそうです。値段も手ごろであり、東京の各国の大使館でのパーティでどの程度飲まれているか興味がありますね。
花火サラウンド[映像遺産・ジャパントリビュート] [DVD]
地元や近在の花火大会を年2〜3回楽しんでいる程度の人が自宅で花火の映像を楽しむ分には十分な出来のDVDだと思います。
少なくとも私は特に音に違和感を感じずに楽しめました。
ただ、花火のDVDを買うような人の場合、一家言がある人が多いと思いますので、他の方のレビューにあるような厳しい意見が出てくるのでしょう。
そう考えると、ライトユーザーには問題はないが、ヘビーな花火好きには合わないDVDなのかもしれません。