名古屋ルール―名古屋ええよ!ライフを楽しむための49のルール
名古屋にずっと住んでいる人なら、ほとんど知っていて、
5割から8割くらいは、そう思っていることが書かれている。
2割くらいは、人によりけりなこともある。
それでも、よく知っていることばかりだ。
名古屋の人は読む必要がない。
あたりまえのことだから。
名古屋に転勤、転校してきた人は必読。
きっと、この本を読んでいないと、誤解していることがあるだろう。
いくつか残念なことがある。
10年前なら、贈り物は松坂屋と相場が決まっていた。
しかし、すでに、松坂屋は単独では存在しない。
銀行は東海銀行だったが、すでに2度吸収合併している。
サッカーはグランパスをもっと強調すべきだろう。
日本の放浪芸
LPでもっていて、CDが出ていたのを偶然見つけて買いました。もう消滅してしまった日本の原風景を生の声でパッケージングした名企画です。昔聞いた見せ物小屋の巻を聞いてぞくぞくしました。上のレビューに上げ底はいかがなものかと書いてあるのですが、上げ底ではありません。細かい解説書の復刻からみっちりと入っています。続編も買ってしまいそうです。とにかく無形の日本の宝ではないでしょうか。
ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫)
収入で居住区が変わる、三層の格差社会で成り立つ世界に一大ムーブメントを巻き起こしている競技、ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー。
ひょんな事からかの競技に参加するはめになる下層出身の少年と、かつて常勝無敗だった少女の交流、対立、そしてボーイ・ミーツ・ガールが描かれる近未来ファンタジーアクション。
カード+格闘技のありそうで無かったゲーム的なスポーツを主軸に、様々な戦略やカードによる駆け引きなど、面白みのあるバトルが展開される。
とはいえ、純粋なバトル物かといえばそうではなく、徹底して登場人物たちの心情や人間関係によるドラマが描かれており、ライトノベルのバトル物にありがちな「勢いだけ」を匂わせない緻密さも感じられた。
それでいて主人公もヒロインも一癖二癖あるものの魅力的に描かれており、最近あまり見られなかった、王道のコンビストーリーを楽しめた。
イラストも世界観によく合うイラストで、挿絵も描写に効果的に使われていて◎
すっきりと読める、少年マンガのような心地よい作品。