伊藤潤二傑作集 1 富江 上 (朝日コミックス)
「富江」という名の美少女が、さまざまな人を惑わしながら
死へと導いていくホラーマンガ。
富江を題材にした短編集となっており、
いろいろな場所に富江が出没して圧倒的な魅力で
男性を惹きつけ、狂気じみた行動を強要させる流れが基本。
幽霊ではなく実態を持った存在で、
なおかつ正体がわからないので手に負えない。
冒頭のエピソードから強烈な展開で、
よくこんな怖い話を考えるな、と読みながら震えてしまうデキ。
短編集ではありながら、エピソードを超えて少しずつ関連しているところもあり、
全体として富江の異様な生態が伝わってきて面白い。
富江だけでなく、彼女に魅せられた人々が
発狂しかけながら取る行動が非常に怖い。
グチャグチャの血みどろの場面も多く、
生理的な嫌悪感を感じる描写も豊富なので
そのあたりを覚悟して読む必要がある。
BIRTH
Jitsu wa, kono CD wo kattenai kedo, tomodachi no karita no CD wo kikimashita. Soshite, kono uta wa suggoi desu. CD wo kau tsumori desu.
-Sparrowhawk
富江 re-birth [VHS]
もともとホラーは苦手な私ですが友人と部屋に集まって無理やり鑑賞会に参加させられました。酒井美紀さんというと綺麗な女優というイメージがありますがホラーがこんなにぴったりはまるとは・・・
うずまき (ビッグコミックススペシャル)
分厚い本でしたが一気に読み終わりました。どれも現実にはありえないような気味悪い話ばかりですが、絵のクオリティとストーリー展開が上手なので読み手を飽きさせません、気がつけば私もすっかり「うずまき」の世界に引き込まれていました、、、これはただのホラー漫画ではない、というのが読み終わった感想です。
渦巻きの呪いにかかって周囲のことがが見えなくなってしまい、取り憑かれたように自己の欲求を満たすことだけに執着する人々、、異常なまでの強迫観念、いがみ合う人間関係、混乱、対立、先の見えない不安、、、しかしこの漫画には、そんな絶望の中でも決して揺るがなかった様々な「愛」がたくさん存在しています。(しかもそれらを際立たせて見せようとはせずに、あくまでホラー漫画らしく淡々と描かれているので、それが余計に切なさを感じさせるのです、、これは私だけでしょうか?)
例えば、精神に異常をおこしてどんどん神経質で引きこもりがちになっていく秀一君を見捨てることなく、当然のように寄り添い続けた桐絵がいます。恋人、家族、親子、兄弟、友人、他人同士、、私はこの物語に登場する人々の様々な関係性の中から多くの愛と優しさを見つけました、それらのほとんどは残酷に描かれています、しかしこんなどうしようもない世界(ストーリー)の渦中だからこそ、それらは余計に際立って心に響くのです。
本当に怖いものとは渦巻きの呪いではなく、それに翻弄されてしまう人間の心なのだと思いました。この漫画はフィクションですが私たちの社会に通じる何かがあります、きっと私たちもどうにもならない極限に追い込まれて最後に何かを信じるとするなら、ある意味この漫画のラストはまさに理想なのではないでしょうか。
ホラー漫画で感動して泣いたのは初めてです、久しぶりに心を動かされた作品でした。
富江~アナザフェイス~ [VHS]
ストーリーや演技はあまり高い評価はできませんが、富江がとても可愛いです。
第二話の時の富江は『人を魅了する美しさ』と言う所では群を抜いています。
映像もそんなにグロくないので、可愛い富江が見て見たい方にお勧めします。