アフロサムライ:レザレクション [DVD]
岡崎能士原作のアメコミを映画化した、“一番鉢巻”奪取を目指して死闘を繰り広げるサムライ・アクション・ムービー第2弾。前作同様、主人公の黒人剣士アフロとその付き人?ニンジャニンジャの声を、本シリーズにほれ込んで自ら出演を申し出たというサミュエル・L・ジャクソンが担当している。
人物造形や時代考証等にかなりのデフォルメ(ハチマキ長っ!)やフュージョンが施されていた前作に比べると、風景やアフロ以外の人物がかなりおとなしめで全体的に見やすくなっているが、(生真面目なSFジャパニメーションを見ているようで)こじんまりと変にまとまってしまった感じがした。
一番の見どころは、二番鉢巻を保持している七五郎とのねぶた対決?で、後に続くバトルシーンがケツに近づいていくにつれシリつぼみになっていく展開に、多くの観客が消化不良を起こすことだろう。アフロが一番鉢巻を締めたがらない理由についても、本人がほとんどしゃべらないためいまいちわかりにくく、かなりのファザーコンプレックスを持っているということ以外、内面的には何も伝わってこないのだ。
そんなアフロに、市場経済における自由競争に疲れ果てたアメリカ人や日本人の内面を重ねる演出があれば、映画としてはさらに深くなったと思うが、修羅道に自ら身を投じていくアフロの後ろ姿は、どうもヅラをかぶった拝一刀にしか見えてこない。サムライ・ハードボイルドの草分け『子連れ狼』にオマージュをささげるのも結構だが、日本色が強くなってしまった分、作品本来のフュージョンな魅力が削がれたのも事実だろう。
スミレ
「スミレ」を聴いたのは「feel2」というCDでした。とても印象的な声で初めてその声を聴いたときはショックでした。まだ21歳だそうでこれからが楽しみなアーティストの一人です。早くアルバムが聴きたいです。