ブラッディ・マンデイ DVD-BOX I
第一話は本当に釘付けになるほどおもしろかったです。私はアメリカのドラマを見ていないので、何かの焼き増しと思うことなく楽しめました。しかし、最終話は酷すぎ、この終わり方はないでしょう???続きを作るつもりなんでしょうか?何一つ解決していないと思うのですが・・・・俳優さんはどの方もとても良かったと思いました。
一つ気になって気になって仕方なかったことがあります。藤丸の妹は透析患者さんのはずなのに、何でも食べる、制服のまま透析する、こんなことあり得ません。日本のドラマは医学的な描写がいい加減なことが多く、透析という大変な病気を簡単に扱って欲しくないし、もうちょっと医者の監修を入れて欲しいです。話は変わりますが、コードブルーの脳外科手術で、人工呼吸器につながっていない患者役の子供を見たときには心底びっくりしました。手術する前に死んじゃうよ!つまりコードブルーよりはましです。医学的にこれはあり得る〜??というのは他にもありましたが、架空のお話ですから目をつぶりました。
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
今回の地震の甚大な被害のなかでも、とりわけ今後に大きな課題を残しそうな福島第一原発での事故ですが、連日の報道を見ながらふと本書のことを思い出し、読みました。個人情報云々が叫ばれる昨今、たとえ遺族の理解や了解を得られたとしても、写真も含めて本書のような記録がどこまで可能か、そういうことも考えてしまいました。たとえば、ふだん新聞で当たり前のように目にする「Sv(シーベルト)」という記号が、結果的に人を死に至らしめることを理解してはいても、その過程においてどのような影響を人体に与えるのか、そういったある意味、曖昧な部分を淡々と綴る記述には、他に類を見ない衝撃がありました。
K-19 [DVD]
この映画に、戦闘シーンはない。敵との神経戦もない。あるのは「潜水艦という逃げ場のない密室」で起こった「原子炉暴走との戦い」という恐怖。
実話をベースに作られたというふれこみだが、実際には「原子炉の事故が起こったこと」と「進水式でシャンペーンが割れなかったこと」しか共通点はないとも聞いた。
艦長と副長との「確執」も実際はなかったのだろう。しかし、この映画ではふたりの性格の全く異なるリーダーの対立が実に効果的に使われている。
艦長は作戦命令の遂行のためなら少々無謀なことも躊躇しない「典型的なエリート軍人」。副長は現場と乗組員をよく知っているだけに、艦長とことごとく衝突する。
「自分の心の中」を決して表に出さない艦長。しかし、原子炉暴走の危機が最終段階をむかえるに及んで、副長の説得に応じ、乗組員に「命令」ではなく「協力」を要請する。
それにしても、10分とは居られない放射能に汚染された区域に、丸裸同然で修理に向う作業員の姿は痛ましい。
もし、修理がうまくいかずに原子炉が爆発していたら核ミサイルも爆発していた可能性もある。最悪の場合は、アメリカがソ連の先制攻撃と勘違いして、報復核攻撃をしていた。
この映画は「事実」そのものではない。しかし、「核のボタン」がこれほどずさんに管理されているのをみると、改めて恐怖を感じる。