スウェーデン生まれの究極の癒やし術 タクティールケア入門
特別養護老人施設で働く私にとってテキストや机上だけでは解決出来ないケアがると日々実感
プラスαのケアをと考えた時にこの本に出会った
特別難しいことはなくケアの内容には興味深いものがあった。
機会を作って実際に勉強したいと感じた
認知症 よい対応・わるい対応―正しい理解と効果的な予防
自分は精神科医であることを最初に書いておく。
この本は、認知症患者を抱えるご家族に読んで欲しい本。
また、認知症と関わることの多い医師、看護師、介護士などにもお勧めできる。
医師は精神科に限らず、むしろ精神科以外の科の医師に読んで欲しい。
内容はいたってシンプルかつ具体的。
もちろん、すべての症例に対してこの一冊で対応できるわけではない。
だが、基本となる対応の仕方が分かるだけでも気持ちに余裕ができるだろう。
また、本書の中には認知症の予防や治療に効果がある(かもしれない)特殊なコーヒーや、
アロマセラピーについても記載してあり、それらを知るだけでも一読の価値はあった。
明日の記憶 [DVD]
「若年アルツハイマー」というと、韓流映画「私の頭の中のケシゴム」が記憶に新しいところですが、あの映画はずいぶん若い主人公でした。本作は、アルツハイマーにはちょっと早かなという微妙な年齢の熟年夫婦の物語であり、リアリティも十分あった。
監督は、「トリック」の堤幸彦監督ですが、オープニングで少々トリッキーな感じがあっただけで、全体的にはこれまでとは一線を画し、しっとりした夫婦愛の物語に仕上げています。特殊効果もポイントを押さえて用い、佐伯の記憶が失われていく過程や被害妄想、疑心暗鬼になってしまうシーンでの主人公と観客をより同調させる。特に、妻の若い頃の姿を追いかけるシーンでは、その後新しい記憶を失っていくことを予感させる、上手い演出でした。
渡辺謙は、かつて病に倒れた自らを重ねるように、若年性アルツハイマーという現実に直面した壮年期の男の怒り、悲しみ、不安、焦り、諦めを見事に演じています。樋口可南子は、自身も不安に駆られながらも夫を支える難しい役どころでしたが、さすがに上手いね。渡辺謙と樋口可南子の演技だけでも十分観る価値はある。
あと、香川照之や及川光博ら、個性的な脇役もよかった。特に、出番は少なかったけど大滝秀治。彼の「東京ラプソディー」をちょっと歌詞を間違えて歌うシーンは、重要なシーンのひとつでした。
「痴呆老人」は何を見ているか (新潮新書)
記憶力の低下など「痴呆」によって「つながり」が希薄になると、心が不安を抱く。
他にも「つながり」という視点からウツやひきこもりの考察が述べられている。新鮮納得。
痴呆老人との「うまいつながり」の接し方は、
誰かとつながりを始めたい時や維持したい時など全てに適用できる根源作法だと思った。
・敬意を常に示す
・ゆったりとした時間を共有
・相手の能力を試したりしない
・好きなこと、できることをしてもらう
・言語より情動を活用
婚活、離婚回避、親子関係改善、嫁姑関係改善、営業、固定客獲得、上司に取り入るでも…。
無力感に苛まれても諦めずに一つのことを見続けると真理を見出した実例の一冊。
著者の解釈についていけない部分もあるが、勇気や希望を感じる。