The Godfather Legacy: The Untold Story of the Making of the Classic Godfather Trilogy Featuring Never-Before-Published Production Stills
以前から原書の「The Godfather Legacy」を買っていたものの、書棚の飾りになっていたため、本書購入を機に、見比べながら一気に読了。そして驚きました。この『ザ・ゴッドファーザー』は、原書にはない情報が満載されているのです。特に脚本に関する考察、『パート2』『パート3』の製作裏話に関しては、ほとんどが日本オリジナルと言っていいほど。しかもその詳しさは尋常ではありません。監修はテレビのディレクターをされている方らしいのですが、こういう方にこそ、もっともっと映画関連の本を書いて欲しいものだと心から思います。
ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]
全2作と比べて。。。というレビューがどうしても目立ってしまうが、
この作品も負けずに素晴らしいと思う。
なんといってもアルパチーノがいい。
1作目では内に秘めた資質を開花させて行く若きマイケル。
2作目では野心丸出しにタブーも無視して進むマイケル。
そして3作目では老いと戦いながら組織と懺悔に苦しむマイケル。
人生の起承転結があるのだから、その大河ドラマの中では
「面白い」ところと「噛みしめる」ところがあって当然だ。
その深い人物描写をアルパチーノは見事に演じきっていると思う。
ただし、キャスティングは減点だろう。
ソフィアコッポラは監督として開花したが、やはり女優としてはいまひとつかも。
身内だからといっても重要な役を与えるコッポラ監督の裁量には疑問符がつく。
ゴッドファーザー 完全日本語版
昔イタリア系移民がアメリカ大陸に来たときに一番に助けてもらったのは政治家でも警察でもない。それはマフィアだった。と言われるほどイタリア系移民達のマフィアに対する思い入れは強い。映画に描かれていたようなマフィア像は事実を過剰表現していると言われている。映画を忠実に再現した本作は、真のマフィアゲームではない。しかしだからこそ真のゴッドファーザーと言える。マフィア体験ゲームではなくゴッドファーザー体験ゲームとしても評価は非常に高く思う。
ゴッドファーザー【CEROレーティング「Z」】
グラフィックや、街の作り込みの細やかさはPS2の
「The Getaway(ゲッタウェイ)」や「DRIV3R(ドライバー)」
に近く、それでいてGTAシリーズやトゥルークライムに
匹敵するやり込み要素、遊び要素があります。
特にグラフィックに関しては、これらのいわゆる
「箱庭系クライムアクション」の中では最高クラスで、
Xbox360のアクション全般で見るとやや見劣りしてしまう
感はありますが、それでも充分及第点だと思います。
このゲームで一番驚いた点は、やはり最初の
モブフェイス(キャラ作成)ですね。
これでもかと言う程、細かくキャラの見た目を設定できるのです。
ですが、顔の彫りは一定以上浅くできないので、
「純日本人顔」は残念ながら(?)作れません。
衣装関係は、種類はそこそこですが、マフィアというコンセプトを崩さない
範囲でしか選べない為、コスチューム的な意味合いは薄いです。
思っていたより敵が賢いのにも驚きました。銃撃戦の時は
しっかり物陰に隠れながら行動しますし、当然ながら
壁越しに銃声など聞こえると、ドアも開けてやって来ます。
特に敵の視界の広さは、日本のステルスゲームの比ではありません(笑)。
難易度は低くなく、適度に寄り道(脅し、ゆすり等)をしてキャラ成長や
資金確保しつつストーリーを進めていくのが基本になると思います。
むしろ、ストーリーだけサクサク進めるのはもったいないです!
輸送トラック襲撃、マフィア同士の抗争など、小ネタがとにかく充実して
いるのでじっくり遊べる作品だと思います。
あと、車の挙動はキビキビとしていてGTAに近く、操作性は概ね良好です。
原作を知らなくても充分楽しめると思います。逆にゲームをプレイした後で
映画を見て、違いを比較するのも一興ですね。