「インファナル・アフェア」オリジナル・サウンドトラック
本当に・・・それだけがイタイ・・・。
入ってる曲自体は13曲すべて文句ナシなのですが・・・
それでも、やはり、あの主題歌が有るか無いかの差はデカイですよ・・・。
なので星2個マイナス・・・。
インファナル・アフェア 3部作スペシャルパック【初回生産限定】 [DVD]
絶対、3部作で見ないと損します。原題は「無間道」で、終わりの無いこの世の地獄を意味します。昨年はリメイクの「ディパーティッド(死者、故人)」が公開になったので、オリジナル3部作を一気にやった劇場もありました。順番は当然2、1、3でした。2はヤンとラウの若い頃で香港返還まで、3ではヤンの死後が描かれます。3部作とも、監督の描き方が奇をてらわず、誠実で、ブレがありません。俳優が素晴らしく、演技のすみずみにアジア的な繊細さがあります。陳光榮(チャン・クォンウィン)の音楽も、もはや世界レベルで心に響きます。3部を通じて、さまざまな謎があるし、名作として見直しました。2002年、2003年当時はそこまで思っていなかったのですが「ディパーティッド」がアカデミー賞を取ったので、今は「インファナル・アフェアこそ受賞すべきだった」と思っております。
インファナル・アフェアIII 終極無間 [DVD]
10年という長い時間で展開された壮絶な三部作の、本作はいよいよ完結編です。一般的にシリーズ物は同じような話が繰り返されて、続編毎につまらなくなるものが多いのですが、その意味で本三部作のように、三作全てが面白く、全てで映画のタイプが異なる物は非常に珍しいと思います。本三部作では、1作目はスパイ映画、2作目はマフィアと警察の対決を描いた群像劇として描かれましたが、最終作である本作は、このシリーズの唯一の生き残りであり、最も罪深い男であるラウが、無間地獄へと落ちていく物語です。
こう書くといかにもアンディ・ラウの映画と思われがちですが、実際にはトニー・レオン演じるヤンの登場時間はラウより遥かに長い。既に死者となっている設定のヤンの登場時間がやや長すぎるようにも思えますが、ヤンが最後の恋に落ちる女性であるリー医師や、後に友情を築く事になる男たちとの運命的な出会いを描く事で、悲惨な死に方をしたヤンに対して本作で少し救いを持たせているように思えました。反面、ヤンの幸福な時間を自分に重ねて運命を変えようとしつつも、最後まで救われる事のないラウが少し気の毒にも思えます。最後の最後まで悪の世界との関係を断ち切らず、おまけに自分の悪事を揉み消すためにさらに多くの人を殺してきた事を考えれば、自業自得ではあるのですが。
ケリー・チャン演じる知的で優しいリー医師や、友達のためにボスに歯向かうキョン、父親らしい温和さを帯びたウォン警視、前作とは一転して人間不信の塊に成り果てたサム、さらには新しく登場するヨンやシェンなど、主役以外の登場人物の描き方も上手い。前作までの頭脳戦が殆どないため、緊迫感は落ちますが、本作もまた、過酷な運命に翻弄されながらも抗し続けた人たちの姿が心に残る、優れた人間ドラマに仕上がっています。
香港でも世界全体で見ても、本三部作は類稀な完成度を持つシリーズ物だと思います。
インファナル・アフェアIII 終極無間 オリジナル・サウンドトラック
ずっと欲しかったのだが、このシリーズの名曲(3曲目)が1・2のサントラには入っていなくて、今回3のサントラに入っていることがわかり、すぐに購入。聞いてみると、そのほかにも欲しかった曲が入っていて、凄く得をした感じがしました。
「いい作品には、心に残る曲が使われているものだ」が私の考えですが、この作品も素晴らしい作品です。サントラとセットで手元においておきたいものの一つです。
インファナル・アフェア III 終極無間 [DVD]
遂に揃いました。我が家のDVDボックスにこの三部作が!度肝を抜かれるほど面白かったI、深みが加わったII、そして『ザ・完結』III。I、IIを観た人は必ず観なければならないでしょう。じゃないとインファナルアフェアを観たとは言えません。I、IIをまだ観ていない人はまず先にそちらから観て下さい。IIIだけ単品で観てもわからないと思います。Iは表側、テレビで流れるニュースのようなもの。過去を描いたIIは、正に影です。表面にじっとりついている影。そして、今作IIIはニュースの裏側、側面であり、出来事の全てです。時間軸が交差し、場面場面で主人公が変わります。頭に?を浮かべながら観るシーンも多いです。しかし、最後まで観ればインファナルアフェアの全てがあることが分かります。更に二回目は違う物語として観ることが出来ます。そして、全てのシリーズを観終わった後、もう一度全作を見直すことによってまた違った見方が楽しめます。シリーズを重ねるごとに面白さ、話の深さが増し、何度観ても違った見方、新しい視点が生まれてきて面白い。語り尽くせないほどの面白さ!何はともあれ、I、IIしか観ていない人、あるいはそのどちらかしか観ていない人は絶対に観るべきです。できれば二回観てほしい。と、切に思います。