ドン・キホーテ〈後篇2〉 (岩波文庫)
前編と後編とで随分と雰囲気が違います。前編が出版され、好評を博してから10年ほど経って、後編が執筆・出版されたそうです。前編では、主従のでたらめな珍道中を大口開けて笑っていることができたのですが、後編を読み始めると間もなく、笑っていた自分自身の間抜けさ加減をこれでもかという程手痛く突きつけられる羽目になりました。
勘繰りかもしれませんが、作者は、前編の主従を笑う世間の眼差しに深く不満を覚えていたのではないでしょうか。というのも、後編では、まるでドッキリカメラの悪ふざけにゲラゲラ笑っているようなやり方で、沢山の人達がドンキホーテ主従を周到に愚弄するのです。その愚弄する人の側の悪辣さ・趣味の悪さが、持って回った表現で、しかし実は前面に押し出されます。これに対して主従の行動は寧ろそれに翻弄される被害者のものとして描かれています。そんな目でこの主従を見てほしくない、そんないやらしい仕方で彼らをあざ笑ってほしくない。作者の、じれるような思いが強く感じられました。
本当なら作者は、主従の愚行の底を流れているその誠実さ、優しさを、前編の荒唐無稽の中にこそ読み込んでほしかったのではないかと思うのです。そして、読者自身の愚かさを主従の中に看て取って、笑いつつもいとおしく思う気持ちを読者と共有したかったのではないかと思うのです。ところが意に反してそうは読んでもらえなかった。主従を特殊な愚者・狂人としてまるで他人事のように笑うばかりで、誰にでもある人間の悲しさを感じてはもらえなかった。それゆえに後編の主従には、思い迷った屈託が顕著になります。本来作者の意図からすれば言わずもがなであったはずのそれら「人間性」が、語るに落つるとでも言いたくなるほど露骨に表現されてしまいます。
狂気のままだろうと正気に戻ろうと、そんなことにはお構いなしに「騎士」らしい誠実を貫いたドンキホーテ。彼を笑うにはやはり相当の覚悟が要るようです。
ドン・キホーテ (まんがで読破)
人物造形のお手本のような小説である。主人公をしっかりと造形すれば,あとは,登場人物が勝手に物語を紡いでゆく。
騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った郷士の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、
「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、
従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける。風車に突進する有名なシーンは、
スペインを象徴するドン・キホーテがオランダを象徴する風車に負けるのである。
ちなみに2010年ワールドカップはスペインVSオランダ,ドン・キホーテと風車の再戦である
滑稽味を全面に押し出した、『ドン・キホーテ』は現代でも様々な変奏の物語が生まれ続けている。
Market O リアルブラウニー7個入×12箱セット
ブログなどでも評判が良く、かなり美味しいのだろうと期待していたので、初めて食べた時は「何これ…すごく普通…もう買わないな」と、ガッカリしていました。
ただ、最近何故かブラウニーが食べたいと思うことが多い。なのにあまり売っていない。でもこの商品は、近場でも買えるようになったので、もう1回買ってみようかな…と思い、何度か食べているうちに、"やっぱり味は普通"と感じるのは変わりませんが、だんだん好きになりました。
正直、家で作った方が美味しいし安く済むけれど、作るのが面倒なので…そんな時に購入することが多いです。
ポータブルDVDプレーヤー PDVD-896
実物をドンキホーテで見て、他の1万円前後の商品と比較して画面がきれいなので
購入を決めました。
ですが、ドンキホーテではメーカー欠品ということでamazonで検索したら、在庫が
まだあったので購入しました。
実際使用してみての感想ですが、やはり画面はきれいです。
字幕も十分ストレスなく読むこともできます。
また音声もステレオでお値段から考えるとコストパフォーマンスは良いと思います。
この金額の商品にしては珍しく、外部入力もできるので(外部出力と切り替え)
別に購入したワンセグチューナーを使ってテレビを見ることもできます。
もちろん、外部出力を使用してDVDプレーヤとしても使用可能です。
付属品も充実しています。
ACアダプターの他に車で使用できる12Vアダプターも付属していますし、何より
外部出入力に使用できる専用ケーブルも付属しているのがありがたいです。
リモコンも付属しています。
他に付属品を別途購入する必要がなく、フルに機能を活用することができます。
ただし、CPRM対応ではないので、デジタル放送を録画したものは見ることが
できません。
また、画面が本体と完全には真っ直ぐにはならず、少し角度がついた状態までしか
倒すことができません。
この2点を除いては1万以下で購入できるポータブルDVDプレーヤとしては十分
満足できています。