ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
皮肉屋マルカム博士の人物像が秀逸。
カオス理論をなぞるように展開していくストーリーが見事。
練り込まれたリアリティ。奇抜なアイデア。
ミステリー風の謎解きの要素があり、アクション描写も文章で描く臨界とも言える迫力がある。随所に散りばめてある最新学説も知的好奇心をくすぐるにじゅうぶんだ。
おおよそエンターテインメント小説の粋を極めたような作品だと言えるだろう。
映画は映画でよかったが、あれはこの作品の持つ視覚的な部分だけを抽出してあり、この小説の本来の面白さはやはり文章でしか味わえないものがある。
ロスト・ワールド~ジュラシック・パーク~(THX版)【字幕版】 [VHS]
CGは楽しめて、飽きることはないけど...
映画の質としてはどうなのでしょうか。
ところどころジョークを入れる台詞も疑問。
アメリカ映画ってどんなシーンでも笑いをとらないとだめなのでしょうか?
そのためか、全体的に恐怖シーンに緊張感がないような気がする。
経営シミュレーション ジュラシック・パーク (コナミ ザ ベスト)
~恐竜の化石発掘からDNA抽出、そして「創造」する過程はやはり楽しい。
ランドクルーザーでパーク内を移動しながら、彼らを観察したり、写真を撮ったり、時には凶暴化した肉食系を処分する為にヘリを駆ったりと、まさに気分は「ジュラシックパーク」!
単に名作「テーマパーク」の「動物園版」になってしまっていない独自性は、十分に評価できると思います。
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一方、パーク経営や開発などの要素が煩わしいのも事実。というか、とにかく「過積載」で、やらなければならないことが多すぎます。操作も結構煩雑で、ストレスフル。はっきり言って「楽しむ余裕」なんてないです。
私なぞは「エクササイズモード」で挫折しております。
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かといって、「ミッションモード」は中途半端で、「ミニゲーム」の域を出ていない(セーブもできないし)。
救いは、「テーマパーク」ほどお客が無茶をしないところでしょうか?(勝手に敷地外まで行くわ、文句ばっかり云いながらゲロを吐くわ。時に本当に腹が立ったものでした)
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それでも、肉食恐竜の狩りを偶然目の当たりにしたり、巨大な恐竜達が群れをなして悠々と横切って行く様は(若干粗雑なCGであるにもかかわらず)心躍るものがあります。
恐竜が好きで、かつ時間を労してやり込める自信のある方には是非お奨めですが、シュミレーション系初心者にはかなりつらいのでは?(今回は「The~~ BEST」ということで比較的お手頃価格ではあるので、試してみる価値はありますけど)~
ジュラシック・パーク [DVD]
自分の中では、「上映当時観て驚いた映画」堂々のベスト1位に
いまだに君臨し続けている名作映画です。
上映当時、三回も映画館に足を運び、三回ともティラノサウルスとの
遭遇シーンでビビリあがっていたのは今となっても良き思い出です。
その後レーザーディスク版を買い、何度もテレビで放映されまくった
この作品。
しかし今回DVDで買いなおして心底得した気分です。DVDには映像特典
があり、今まで知り得なかった映画の創作背景や創造過程、手間や着想
などこれでもかと語られており、スピルバーグ監督の無尽蔵なセンス・
オブ・ワンダーの質量にも舌を巻きました。
何よりDVD版を視聴して感じたのは「古くなってない」という鮮度で
した。本当にリアルな恐竜にビックリ仰天し、襲い掛かる恐竜の生々
しい「イキモノ感」を感じた当時と比べても、「あ〜今観たらやっぱり
ねえ・・・」なんて事はありませんでした。損なわれない面白さ。
名作の証であると思います。未見の人には特にお勧めです。