スーパーキャラデッサン―印象に残る意図するデッサン
この本は、まだ描くということが何なのか
うまく掴めていない人向けです。
漫画やアニメを見て、「ココはこうだからすごい」と
意図を考えられる人にはあまり要るものじゃないかもしれません。
そういう人は漫画で学べるでしょうから…
ただ、私は時折ちらと覗いては初心を確かめています。
19Dreams
前作『エスプリ』は小さくまとまってしまった感があり(同じポニキャニのCoCoあたりと大差無い)、その反動か豪華な作家陣参加の5th。で、松本隆 作詞の「生きているって素晴らしい」の歌詞がみずみずしい。当時は「つまんない歌」と思ってたが、今聴くと結構、沁みる歌詞。西田ひかるじゃなくても(田村英里子あたりが歌っても)いいような気もしないでもないが、ホントにいい曲。最新ベストに入って無いのが惜しいくらい。同じく松本隆作詞でも「ときめいて」よりも断然良い。このアルバムくらいまであった「歌謡曲」の匂いは次作で完全に消え、いわゆる「J-POP」になってゆく。もともと歌謡曲濃度が低い西田ひかるだけど、ここで一区切り、かな。
湾岸ミッドナイト THE MOVIE [Blu-ray]
湾岸ミッドナイトは、コミック、アニメも面白かったが、この実写版もなかなか面白い。原作のストーリーを知っていても、そう感じる。
島達也役の加藤和樹が狂言回しとして、語り手となり物語を進行させているが、これが大正解。漫画にはなかった独自のクルマ哲学(人生哲学)が加藤和樹n落ち着いた声で語られて、映画に重みを与えている。
アキオ役が運転するとき、ちょっと前かがみの姿勢で、初心者っぽいのが残念。また短い映画の中では、無謀で事故ばかり繰り返す下手糞に見えてしまうのも、いたしかたないとは言え、残念。
映画の中のブラックバードは930ターボベースなので、930ターボファンには嬉しい。エクステリアは、前後バンパーとチンスポイラー、ホイールが異なり、流線型のターボミラーとなっているのが、オリジナルと違うところ。インテリアはレカロシートに、ステアリングとシフトレバーも交換されている。しかしタコメーターはオリジナルのままだった。懐かしい。あとは天張りがタン色で、ちょっと垂れ下がっているのが気になった。
クルマの走行シーンでは、ところどころ、早回しを使っている。高速はしかたないにしても、一般道の低速域では、かなり違和感があった。200kmオーバーでのドライバーズアイのシーンは結構、リアルだった。車線や周りのクルマの飛び具合、画面のブレなどが、それっぽかった。
あと、映画として違和感を感じたのは、アキオがS30Zを駆って、広場でアクセルターンを繰り返しているシーン。イニシャルDじゃないんだから、そんなとこでくるくる回っても仕方ないだろうと思った。それと発進のときにタイヤを鳴らせすぎ。もっと丁寧にクルマを扱わないと。あと、アオキの最後近くのアクロバットシーンも、ちょっとあり得ないだろうという感じだった。
ドラマとしては、絡んでくる女性陣が、コミックにあったような唐突な感じにならないように、上手くシナリオが練られている。最後は物語としてうまくまとめたと思う。そしてラストシーンも加藤和樹が格好良く決めてくれる。本当の主人公は島達也だ。
スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
先に断っておきますが、絵を描き始めようと思う初心者としてのレビューです。
長いこと絵が描きたくて、「マンガ入門」として出回っている本を見てきましたが、大抵は基本的な描き方をざっと前半に掲載して、絵の画風は「あなた次第」的に見放している感が否めず、あとは道具(大半はアナログ)を使った実践的な内容を細かく説明していたりで、鉛筆だけで描きたい人やコンピュータも併用したい人にとっては??な部分が多くのページに使われていたのでためらっていました。
でもこの本は、内容全てが「マンガとしての考えるデッサン」に使われており、描く環境や手法をほとんど問わず、まさに「考える」ロジックのノウハウが詰まっています。他誌とは異なり不器用な私でも納得いく説明で、丁寧に時間をかければきっと描けるだろう!という自信を先にもらえた気がします。
あとは描く環境に応じた入門本と併せて学習していけばいいのかなーと思います。
ただ注意としては、私のように読んだだけで上手く描けそうな気になってしまわないように(苦笑)
湾岸ミッドナイト THE MOVIE [DVD]
漫画やアニメなら荒唐無稽な話でもできちゃいますが、二時間ぐらいに話をまとめ、さらに実写にするとなると相当難しいだろうと思います。
高速が舞台なので頭文字Dほど激しい車の動きではありませんが、クールな駆け引きなど意外にちゃんと作ってあります。
ツッコミ所も多々ありますが、私は結構楽しめました♪