企業買収
著者の木俣氏は実際にM&Aの実務に携わった人物。本書はその実体験を基に書かれており、小説の体裁を取っているものの、「はしがき」に著者自身が記している通り、娯楽を目的としたものではなく、読者が実務としてM&Aを体感できることが目的となっている。
従って、娯楽目的の小説では省略されるような、買収を検討する際の具体的なプロセスや企業評価の手法などが詳細に記載されており、かなり歯応えのある実務的な内容となっている。
値段は高いが、実際にM&Aの当事者になりうる人にとっては、買い手・売り手の何れの立場にいても値段を超える価値のある一冊であると思う。
シベリア 廉価版
世界観も物語も内容、ボリュームもしっかりしていて久しぶりに『骨のあるアドベンチャーゲーム』をした!!といった感じです。
特に物語りは派手ではないけどジワジワ盛り上がっていく物語にはまってしまいました。
難度は
『難しい』
です。洋ゲーに慣れてる方にとっては普通かも。
自分は
『どうしてもここから先に進めない!!』
って時は…攻略サイトのお世話になりました。
バイオやサイレントのような『手軽に楽しめる』という感じではなく、
『じっくり楽しめるアドベンチャー』といった感じです。
『俺はゾンビやボスを倒したいんじゃなくて、じっくり謎を解き、ストーリーを楽しみたいんだ!!』って方にお勧め。
個人的には映画化希望です。
こういうのロードムービーって言うんですよね?
HOUND -獣欲の買収者-
自分、数多くのエロゲをプレーしてきたと自負しておりますが、
つるみくさんのお作りになられたエロゲ郡は断トツにエロいですね。
もちろん、エロいという単語は最高の賛辞のつもりで使っております。
自分、ソフトさ〜くるクレージュさんの作品も大変評価しておりますが、
あっちの欠点は、個々の作品の発売間隔が短い代わりに、ヴォリュームが
少ないというのと、幅広い層に買ってもらおうとする下心のためか、
色々なジャンルに手を伸ばしており、個々の作品の当たり外れが多い。
一方で、つるみくさんは、主義・主張を曲げない一本気気質で
自分の好みのジャンルのみ作ってくれるという感じですかね。
市場に氾濫している萌えに食傷気味な方は、つるみくさん作品を
購入してみてはいかがでしょうか。
企業買収の裏側―M&A入門 (新潮新書)
愛する2人が結ばれるまでに、出会いがあり、お見合い、婚約、身上調査や結婚式があるように、企業にも合併・買収に到るまでにデューデリジェンス、正式調印などありますよ、と結婚に喩えてM&Aを解説する。著者が冒頭にライブドアのニッポン放送買収の話を出したように、日本ではM&Aが依然として「敵対的買収」として見られることが多いが、実はほとんどのM&Aは結婚同様、相思相愛で一緒になることがほとんどだ。写真ではこんなきれいだったのに、実物は…みたいなことがあるように、企業買収でも法律違反で莫大なつけを払わされることを知らずに一緒になってしまった、家事が何でもできると思っていたら親にやってもらっていた…みたいに、優れた独自技術を持っている他社の子会社を買ったら、その技術は親会社のものだったとか。婚約中に浮気をしたために、「一緒にならないなら弁償しろ」とUFJを訴えた住友信託。人も会社も一緒になるときは似たような苦労があるものだ。
著者の挙げる具体的な事例の多くが2007年以降の比較的新しいもので、著者が第一人者であることもあるが、よく現状を見て、整理できている。結婚に喩え、出会いから別れまで流れを追って解説するという着眼点も優れていて、会社法や会計論などがからむ、この手の本にしては非常に分かりやすくまとまっていて読みやすい本だった。世界金融危機以前は毎月のように企業買収の新書が出ていたものだが、ここ2,3年はぱったりだった。こうした本が出てくるということは景気復調のトレンドなのかも。
シベリア 日本語版
この雰囲気、ストーリーはかなり好き。
欧米で高い評価を受けるのもうなずける。
ただ、何回もいったりきたりする距離が長い。
必要なアイテムが見つからない、謎がわからない場合はさらにあちらこちら探し回ることになる。
走るのも遅いし、階段を上るときはゆっくりとした動作になる
せっかちな自分にはこういった進行に関係ない時間がイライラした。
結局、その無駄な時間に耐え切れず攻略サイトの手を借りた。
移動のストレスをなくしてくれたら★5つだったのに残念。