まさかこのコンサートが5.1chで聴けるとは思わなかった…。
マルチテープに録音されてたんですね。それを聴くのに30年以上かかったのは、ちょっと残念ですが(笑)
5.1chの臨場感はさすがで、百恵さんの声はくっきりセンターに、演奏はライブ会場らしく大きく広がり、歓声は少し後方を中心にあちらこちらから立体的に聞こえてきます。
5.1chのためかリマスタリングの方向性によるものなのか不明ですが、百恵さんの声からライブ会場ならではの響きが抑えられたように感じました。そのため、息遣いや微妙な声の揺れなどもリアルに迫ってきます。もう最高!
今回初収録の「INTERMISSION」も、あんな洒落たことしてたんだと小さな感動でした。
が…、その他は最悪です。
まず映像は、リマスタリングしていないように感じます。くっきりした分、荒れて見えたりギラついたりしてる部分も…。フィルム周辺の焼け(?)もそのまま。音がいいだけに違和感があり、気にすると気になります(日本語ヘンですが…)
Blu-rayにする以上、当然映像も今の技術で磨きに磨いてくると思ってただけに、非常に残念…!
それと、この仕様はなんですか?
Blu-rayなのに安っぽいCDケース仕様です。ジャケット写真も10月5日のものではなく、それ以前のどこかの会場のもの。
復刻のつもりかもしれませんが、今まで一度たりとも完全な状態でリリースされていないものに順ずる必要ないです。
この価格設定なら、映像をリマスタリングし、DVDジャケットサイズのデジパック仕様で、未公開写真・オフショット・歌詞・当時のコンサート関係者の秘話などをまとめたブックレットを付けていいくらいです。
「MOMOE PREMIUM」以降、百恵さん関連商品は素晴らしいものばかりだったので今回も非常に期待してたのですが、本当にがっかりでした。
GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション(完全生産限定盤)
山口百恵初、高音質のBlu-spec CD。
『GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション』は、2002年発売の「GOLDEN☆BEST/PLAYBACK MOMOE part2 」の再発であるが、今回の発売にあたり、未収録だった「謝肉祭」「ありがとうあなた」「赤い運命」「美・サイレント(リアレンジ)」の4曲が追加され完全なコンプリートシングルコレクションとなった。さらに今回は、ブックレットが素晴らしい。シングルジャケットの別カット写真がオールカラーでのっており、とても新鮮。さらに収録曲は<全曲2009年デジタルリマスター>されこれまでの音源とは違った奥行きのある立体的な音となり、Blu-spec CDにて高音質となっている。同時発売で2種の『GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション』が発売されたが、限定盤は、高音質のBlu-spec CD、通常版は通常のCDとなっており、両者は200円しか違わず前者の限定盤Blu-spec CDがお勧めです。これまでシングルを集めたCDを持っている方でもあらためて購入する価値のあるアルバムとなっています。個人的には、A面B面全曲を収録したコンプリートシングルコレクションが希望ですが、レコード会社の今回のお仕事は見事で値段、内容ともに満足です。
蒼い時 文庫編集部 (集英社文庫 126-A)
70年代を代表する大スターで、現在もカラオケや他人のカバーなどで歌い継がれている名曲を連発したが、実は『蒼い時』も名著だ。
憎んでいる父親・性(月経・初体験・産婦人科の通院の事を書いたのは彼女くらいだろう。)・裁判の事を赤裸々に綴っており、下手な暴露本・告白本より衝撃的だ。
しかし、下手な暴露本・告白本にならないのは、横須賀、夫の三浦友和、母や妹、ファンや仕事のスタッフへの思い入れの深さ・世界観や視野の広さ・人間性の暖かさや優しさや繊細さ・鋭くて客観的な視点で人や物を見ていることが分かる観察眼等が、読み手に伝わってくるからではないか。
山口百恵の曲に感動しているリスナーは、この本は必読だ。『蒼い時』を読めば、現在もカラオケや他人のカバーなどで歌い継がれている名曲同様に、何故この本がロングセラーになっているかが理解出来るはずだ。
ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX
私は山口百恵引退後の生まれなので、歌手・女優としてリアルタイムでの活躍を知りませんでした。三浦友和の奥さんであることは知っていましたが、知識はそれぐらいでした。しかも、このベストテンも記憶がありません。
そんなところに出たのが、このDVDボックスです。評判が基本的によかったので、買ってみることにしました。
まず、MCのふたりのテンポの速さには圧倒されます。時間で動いているのは今も昔も同じなのですが、生番組であの頭の回転力をもってですから、ハンパなレベルではありません。この知的な切り返し力、今の芸能界だったら誰が持っているでしょうか。そして「ヒロイン」の山口百恵。もう圧巻です。若くしてこの気品と風格。この人だからこそ、輝かしいキャリア(その未来も含めて)を簡単に捨てて、ひとりの「女房」に収まる決断もできたと思います。私はこれを見るまで、何一つ彼女の歌を知らなかったのですが、同じ曲が繰り返されるうちに、かなり覚えました。衣装とセットが今とは比べものにならないほど芸術的に高いものだったので、その影響もあるでしょう。昔は歌番組がこんな感じだったんですね。
番組自体が、「トップスターショー 歌ある限り」に代わるものだったので、このDVDでは山口百恵のキャリアの後期しか見ることができないのですが、とりわけ残念なのは、引退の年の初夏以降は「古都」の撮影でスタジオ出演がほとんどかなわず、「ロックンロールウィドウ」に至っては皆無なことでしょうか。この歌の時にどんなセットができたかな・・・。
特典映像にその「トップスターショー」の一部が収録されていますが、こちらはあまり画質は良くないです。でも、これまた全然違う雰囲気のスタジオで歌う山口百恵が見られる他、元アナウンサーにしてはMC力に乏しい二谷英明(元々はジャーナリスト志望だと本人談)とのやりとりも貴重。当時「特捜最前線」1年目、役者としてのライフワークにかかっていた二谷が、「百恵ちゃんは・・・」とは言いながらも、どことなく一歩引いて質問しているようにさえ見えるのが面白いです。それぐらい、彼女には他を寄せ付けない何かがあったのかもしれません。
「さようならの向う側」世代で、これから山口百恵を知ろうとする方には、是非是非オススメです。
伝説から神話へ 日本武道館さよならコンサート・ライブ [Blu-ray]
百恵さんはじめてのブルーレイ。ラストコンサートは
ビデオ、レーザーディスク、DVDとすべてそろえていますが、
画質、音質に期待です。
60インチの液晶テレビにもうDVDは画質が荒くて視聴に
耐えれません。