やっぱり青春!TVヒッツ・コレクション
かつてテイチク=クロニクル・レーベルから出ていた一連のテレビ・オムニバスから、かなりアバウトな感じでまとめたアルバム。初登場曲もあり、中でも中村雅俊の楽曲がテイチクのCDに収められるのは、これが初めてかもしれない。
1曲めがいきなり「太陽がくれた季節」というのは、『飛び出せ!青春』フリークのオレとしてはうれしい限りで、その後もオリジナル音源によるうれしい曲の数々がいくつか続くのだが、なんかこう、ずっと聴いて行くと「やっぱり青春!」というアルバムのタイトルにいささか違和感を覚えるラインナップではある。『キイハンター』とか『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』あたりは、ちょっと“青春”って感じじゃないし。
ものすごく好意的にとるなら、このアルバムは「テレビが“青春”だった頃の曲たち」を集めたものなんだ、ということもできるのかもしれない。それにしたって、なんで出たのか謎だ。「コレは入ってるけど、アレが入ってない」みたいな部分も多々あり、ポチろうとするにあたっての“決め手”に欠ける内容なんじゃないだろうか。
一部の楽曲についてメモしておくと、「金メダルへのターン!」は番組前期に使用された佐々木早苗版。「おくさまは18歳」はオリジナル版だが、「ママはライバル」はいわゆる“テレビで流れてるのと違うやつ”(佐々木真智子版)。「青春はどこに」は、村野武範が歌う『飛び出せ!青春』挿入歌のひとつ。「切手のないおくりもの」はジム・ロック・シンガーズ版。ラスト3曲はすべてトランザムで、「あゝ青春」は歌入り(これがインストだったら、それだけでこのアルバムを買う人がかなりいそうだが)、「俺たちの旅」はインスト。
それにしてもクロニクル・レーベルって、新しいリリースもないまま自然消滅なのかな(今回のこのアルバムは、クロニクルではなくテイチクからのリリース)。
もしそうなら、淋しいなぁ……。
布施明 ベストセレクション
ベスト盤、いっぱい出ているのですが、(BOX以外は)なかなか収録されていなかった隠れた名曲“陽ざしの中で”が今回は収録されています。この曲と“開けてみれば愛”に惹かれて購入しました。2枚組なのでそこそこの値段はしますが、デビュー曲からキング時代の名曲がほぼ(“カルチェラタンの雪”がないのは残念!)網羅されていて、BOXまではちょっと・・・という人にちょうどいいと思います。シクラメン・・以降のオリジナルアルバムには
シングルカットされなかった良い曲がたくさんあり、それらはごく初期の曲に比べると、今聞いても「めちゃくちゃ古い」という感じはしないので、その辺り、サービスで1,2曲入れて欲しかったな。
飛び出せ!青春~TV青春ドラマ★グレイテスト・ヒッツ~
生きていて幾度か絶望的な辛さに出くわすことがあります。そんな時なぜか口ずさみ、踏ん張れる元気をもらえる歌が 貴様と俺、帰らざる日のために です。この歌を歌うといつも見ていたあのTVドラマ、そして怖いもの知らずでがむしゃらに生きていたあのころを思い出し まだまだ、負けちゃいけない と勇気がわいてきます。このCDを見つけたとき、思わず申し込んでいました。我が人生の応援歌 ですから。よく言えば 青春とは何か から 俺たちの旅 あたりで充実してほしかったかな・・・。そこで星4つです。