猛烈に! アロハ萌え (講談社文庫)
前著『アロハ萌え』からの愛読者です。ハワイは一度しか行ったことがないのですが、本のおかげで南の島の幸せ感(の思い出)が増幅された気が。
そしてなにより、ハワイを熱愛している著者の「ハワイから帰ってきたあとは、次の『ハワイ前』なのだ」という言葉に感動しました。つまり、ハワイに行っているさいちゅうと、ハワイに行く前、しか人生にはない。
これはハワイにかぎらず、旅や楽しみなイベントなどに対する、最高のスタンスだと思いました。
そして今度の本では、その「ハワイ前」がわくわくと、いやというほど書き込まれています。「準備でアロハ萌え」「パッキングでアロハ萌え」「ビジネスクラスでアロハ萌え」。外国旅行が好きなわたしも、この気合いの入った準備と(持っていくもののリストがすごいです。荷物をへらすより、旅の時間を楽しみたい!)、飛行機の中まで、着ていくものやおやつやなにやかやで楽しみつくす、その貪欲さに完全に脱帽しました。往復の飛行機内は「ただ耐えている」ということが多かったのですが、どんな時間も楽しんでいいのですね。
後半はもちろんハワイのあれこれの「萌え」ですが、買い物やレストランでの楽しみ方は、当然ながらやや紹介的になります。それもものすごい熱の入れようですが、しかし、それ以上にハワイ萌えの凄さは、行く前にうきうきわくわく想像しているところのほうに感じられ、こんな旅本はやっぱり他にはないと思います。
これは(観光の)内容としては、かなり女性限定的な本かもしれません。
ただ、これほどのエネルギーでどんな時間をも楽しみつくす姿勢は、ほんとうに見習いたいです。
ハワイだけでない旅好きにも、そして日常をわくわくと生きたい人にも、一読をお勧めします。
アロハ萌え (講談社文庫)
いつかは夢のロングステイ☆彡
想いはつのりつつ毎年のハワイへ。
数あるガイドブックはほぼ制覇してはいたが。。
いやはやこの著書には脱帽!
ミーハーな私をぐいぐいページの中へ引っ張り込むこの勢いときたら!
完全に本の中でHAWAIIの風、香りを体感。
そしてまたキューンと旅心をかきたてる…
『猛烈に!アロハ萌え』に、猛烈に乾杯!…マハロ!
小説 砂時計 (小学館文庫)
従姉妹に借りて以来の砂時計でした。
杏と大悟の視点がメインだったから藤の杏への想いが伝わりにくいなあとか。
脇役の描かれ方が中途半端で勘違いをさせそうだなあとそこは残念でした。
ただ映画の原作本ということを考えると削らないといけないから仕方のないところですね。
それに基本的には忠実に描かれていたので、漫画を思い出すようで懐かしかったです。
あんまり感情移入とかする作品ではなかったので、尚更あの後の杏と大悟がいつまでも幸せでありますように。
なんだかそう願わずにはいられないです。