極東最前線2
eastern youthの坂本商店からのリリースの作品。
前回のも強烈だったけど、今回のもなかなか濃い仕上がりです。
このアルバム、個人的によく聴く曲の雰囲気を列挙していくと、
panicsmile、54-71の不穏な感じがぞくぞくします。
fOULやeastern youthのストレートなんだけど、一筋縄でもいかない感じも好きです。
トクマルシューゴやSAKEROCKのようなどこか懐かしい感じも良いです。
ZAZENBOYSやゆらゆら帝国の異物感もなにやら凄いです。
という感じです。
そんな中でも、最も良かったのは、東京〜イースタン小谷.Ver.〜/小谷美紗子。
この曲はとても切なくなります。
小谷さんの曲・唄は本当に魂を揺さぶられます。
必聴です。
KISHIDAN DEBUT 10th ANNIVERSARY 極東ROCK'N'ROLL HIGH SCHOOL [DVD]
GIGに行った人そうでなくても。
絶対保存版です。笑えて感動すること間違いなし。
極東I LOVE YOU
1曲目の「疾風のブレードランナー」と「王国 Kingdom Come」
そしてアルバムジャケットがこのアルバムを物語っています。
宇宙的というか星の輝きにも似たような眩しさがアルバム全体に
感じられます。これがあの『僕は狂っている』とか『どうして
生きているのかこの俺は』なんて歌っていたバンドとは思えないくらい。
特に「疾風のブレードランナー」は、絶望的な状況を描いた上で、
その中でこそ人間が抱くことの出来る希望の素晴らしさを謳った
名曲です。この一曲だけで星5つといっても過言ではありません。
極東慰安唱歌(紙ジャケット仕様)
前作「玉姫様」や次作「好き好き大好き」にあった
女性の立場からのテーマ(生理と恋愛)の過激な
表現と比べると何とも穏やかな感じは受けるが
それがこの作品の良いところである。
歌詞を聞き込めば相も変わらぬおどろおどろしさ。
だが不思議とスッキリしている。正当な曲として楽しめる。
戸川純関連作の中では最も穏やかなかつ日常的に聞ける作品。
タイトルや曲調及びテーマから、かの「ゲルニカ」での変態的
レトロ調を思い浮かべるが、以外に曲調はポップでもたれない。
作品全体の音の色合いを聞いていてふと、御大「YMO」の
傑作「テクノデリック」にも近しい感じも受けた。
最後の曲「夢見る約束」は細野晴臣氏の作品だが、聞いてもらえれば
判るが、YMOの曲「KEY(手掛かり)」とほぼ同曲。
(個人的には“戸川純+YMO”で1枚造ってほしかった。)
はしゃぎや受け狙いを含む奇抜さが希薄な点でも一番好きな作品。