機動戦士ガンダムUC(9)虹の彼方に(上) (角川スニーカー文庫)
まったくの新作の小説としても十二分に面白い。
しかしこれまでのガンダムを読んでいれば更に倍増!
このあたりの作り方はずるいですね。
そしてこの9巻あたりは感動ものです。
機動戦士ガンダムUC(2) ユニコーンの日(下) (角川スニーカー文庫)
スペースコロニー内外での本格的なMS同士の戦闘が始まります。
約20メートルの巨人が火器を使って戦うのですから、一般市民の居住区であるスペースコロニーでの戦闘であるので当然市民に被害がでます。暴力に感情はなく、建物や車と同じレベルで人にも暴力が振るわれます。巨人相手に使う武器が人にふるわれる描写は恐ろしいの一言です。このような一般市民が受難する描写はうまいなぁと思います。
アニメ化もされているらしいですが、この辺をどのように描写されているかが気になります。
少しずつ薄皮をむくように判明していくナゾも心地よいです。どんどん先を読みたくなります。
登場した特殊部隊がベレッタM92を使用とありました。アメリカ軍の正式拳銃として1911年から1985年まで使われたコルトM1911、その後から2010年現在まで使用され続けているのがベレッタM92です。ざっと100年以上たっていても同じ武器が使われている可能性もあるということでしょう。9ミリ弾であれば人は殺せるし、機能が十分なら更新する必要もないってことですね。火薬で作動するので宇宙で使用したら反動で後ろに飛んで行ってしまいそうなのが気がかりですが・・・。
亡国のイージス コレクターズBOX (初回限定生産) [DVD]
知らないことを分からせるには少し時間のかかる作品かも
しかし 国防の本質を知らしめるには十分だったと思う
作品がどうだったかということよりも
これを見て我が国がどうあるべきかということを
考えさせるきっかけになったのではないだろうか
そういう意味では価値ある作品だと思う
機動戦士ガンダムUC バンデシネ (3) (角川コミックス・エース)
脇役の感情まで綿密に描いたため長すぎる原作小説とも
時間の制限が付いた為やや駆け足で進まざるを得ず詰め込んだ感のあるアニメとも
異なり、その中道を行く感じでキャラの”心情”を補完するセリフが足されており新しい発見があります。
アニメ2巻冒頭〜中盤のフル・フロンタル襲撃序盤までを収録。
戦闘シーンも描き足されておりユニコーンガンダム、クシャトリヤとも
パイロット込みで互いの戦闘能力の凄まじさが他とは一線を画している事がよく描かれています。
著者の中でキャラがこなれてきたような感じで、キャラの感情表現が豊かに、
コミカルな描写も増えたように感じます。アニメではいまいち”親子”の関係がつかみにくい
バナージとカーディアスも、ああ、ちゃんとお互いを愛していたんだなと解りやすく。
逆に、アニメにあったバナージがリディのお守りを拾うイベントがなくなりました。
なお、この巻では上記の細かい追加・削除を除いてMSやストーリーに大きなオリジナル要素はありません。
1〜2巻の頃はMSの挙動や変形が解り辛かったと書きましたが格段に解りやすく、見やすくなっています。
デブリを抜けてくる時のシナンジュの顔アップだけは演出としてもちょっと無理がありますが…
総評ですが、特に減点するほどではなく逆に色々と補完でき、”遊び”もあっていい感じです。
アニメを見た方にもぜひ読んで欲しいと思います。☆5。
3月10日の仕様変更により、本文の編集に制限がつきました。
最初の投稿のあとに何か気づいた事があればコメントという形で追記させていただきます。