ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]
若いころ感じたホロ苦さと甘酸っぱさ、
胸の痛みを思い出すような物語・・。
とにかく池脇千鶴さんが魅力的だった。
「帰れと言われて帰るような奴は帰れ!」
あんなこと言われたら、いじらしくて帰れない。
ラブホテルでの独白も、素直に心に響いた。
別れを覚悟しているジョゼが切なかった。
結末が、あまり好きになれなかったけど、
恋愛って、あんなものかもしれない。
観ている時より、見終ってからの方が
心に響く、どこか懐かしい映画だった。
大阪物語 [VHS]
劇場公開を狙っていましたが、映画館へ足を運べず
結局レンタルビデオで観ました。行きたかったなあ、
劇場公開・・・
でも、ビデオで観ても、すごく良かった。
いや、むしろ、自宅でひっそり静かに膝を抱えて
観る方がグッと来る作品かもしれません。
何回も何回も巻き戻し、どっぷり描かれた大阪の世界に
ひたりました。
大阪独特の『お笑い中心』文化の裏でひっそりと横たわる
悲哀、人々の情、大人たちのやるせなさ。
そして、池脇千鶴演じる主人公のリアルな14歳像。
池脇千鶴ちゃん、インパクト強い子だなあ~と感心。
存在感は、映画『レオン』のマチルダ役ナタリー・ポートマンと
重なるものを、私は感じました。
かわいいです。そして、美しいです。
そして、沢田研二と田中裕子の漫才師夫婦役が
とてもとても良かった。
酒好きで、女にだらしなく、でも自分の漫才に対するプライド
は人一倍持っていて・・・それゆえに、世間の冷評から
いじけて更に酒をあおる・・・・そんな男の姿を沢田研二が好演。
駄目男で、愛しい。
ジョゼと虎と魚たち(Oirginal Sound Track)
予てから映画音楽に携わりたいと思っていたという、くるりの岸田氏。本作はくるりが手掛けた初のサウンド・トラック作品。(事実上は『リアリズムの宿』が先だが、公開順番は前後してしまったらしい)。オリジナル・アルバムとはまた違った静かなインストゥルメンタル集となっている。美しいピアノの旋律やドラマチックなストリングスは淡い情景を映し出していく。ボーカル曲「飴色の部屋」「ハイウェイ」では、目の前がパッと広がる感覚。前者は劇中では使用されていないがアルバム未収録の名曲。後者はシングルカットもされた(バージョン違いで)が、本作がインストメインの作品なだけに歌詞がより耳に残る。映画自体も恋愛の持つ幸福感と残酷な面を描いた作品なだけに、個人的にはサントラも映画鑑賞前と鑑賞後でかなり印象が異なった。しかし素晴らしい作品ということに変わりはない。
月刊 池脇千鶴 (SHINCHO MOOK)
変な花の合成も含めて、写真は全体的に中途半端な作りでした。
わざとらしく下着をはみ出させた写真や股を開いた写真は不自然すぎて逆に引きまくります。
こういった写真であれば、今時のU-15アイドルの方がよほどそれらしい出来の良い
写真集をつくっていますし、第一笑顔が少ないのが問題。
暗くじめじめした表情より、関西人らしくカラッとした笑顔での写真の方がいいタレント
です。確かにそれでは今までの写真集と同じようなものになってしまう、という意向なので
しょうが久しぶりの写真集ぐらいはいい表情が観たいと思いました。
逆に、インタビューはものすごく良いです!プライベートな事に関しては、当時の
お仕事を重ね合わせ乍ら空想(妄想?)すると、アレをやっていた時はそんな事を!?
と言う感じで、恐らく写真の方で意図していた事がここで勝手に成立してしまっておりま
す。むしろ、こちらに1500円払ったと思えば良いくらいです。
digi+KISHIN DVD 池脇千鶴
デジ紀信(digi+KISHINと書くらしい)シリーズというものがあるのは知っていたけれど、写真をDVDにしてもなあ、という感じで敬遠していた。しかし池脇千鶴登場とあって、当サイトより購入してみた。
確かにスチル写真をビデオカメラで撮ってちょっとズーミングしてみるといった部分が多いのも確かだが、動画の部分もあり、緩やかなストーリー性もある。着物姿の千鶴ちゃんが一人で冬の日本海をさすらう、といったちょっと不思議な感覚の作品に仕上がっている。鈴木清順の映画が好きな人には勧められそうだ。
露出度的には大事なところは見えてないけど、千鶴ちゃんにしてはがんばったなあ、という感じで、コアなファンにはショックだったかもしれない。おまけとしてパッケージの中には、16ページ(う!ち4ページは千鶴ちゃんへのインタヴュー)のミニ写真集が同梱されている。