逆転裁判 蘇る逆転 脚本大全 (カプコンオフィシャルブックス)
逆転裁判1と蘇る逆転のテキストを完全に収録した一冊です。
およそ450ページにわたる本書は、圧倒的なボリュームとほどよい重さで、いざというとき鈍器となりうるポテンシャルも秘めています。
脚本大全の名にいつわりはなく、当然のことですが、作中のセリフは全て入っています。
早口すぎて聞きとれなかったオバチャンの言葉や犯人の断末魔を、これでいつでもじっくりと味わえるようになりました。
本書の素晴らしさは、その濃密さにあります。
例えば法廷パートでは正しいルートでのセリフはもちろんのこと、選択肢や証拠品を間違えた際の証人や検事の反応、
一つ一つの証言をゆさぶったときの展開など、こと細かに掲載されています。
探偵パートで事務所の備品などをチェックしたときに表示されるメッセージも、
あますことなく全エピソード分収録されていたことには驚きました。
脚本部分以外にも、人物ファイルや証拠品ファイルなど
逆転裁判の世界を彩る嬉しいテキストが満載です。
本書は攻略本としての利用も可能ですが、攻略本など必要としないコアユーザーへ向けて作られていることに間違いはありません。
少々割高ですが、値段以上のものは確実に受け取れる価値ある一冊です。
第二弾と第三弾の登場にも期待しています。
逆転裁判 (5) (ヤンマガKCスペシャル)
「逆転食いしん坊<後編>」、「逆転力vs神通力<前編><後編>」を収録。
「逆転力〜」では3巻で登場した柊カエデが再登場。
大天狗を信仰する団体に入信した彼女はまた殺人の容疑をかけられてしまいます。
被害者から連絡を受けていた冥も登場し、成歩堂との法廷バトルを繰り広げます。
シナリオは可もなく不可もなく、今まで楽しめていた方なら楽しめると思います。
今回あとがきマンガはありませんでした。残念。
巻末には逆転検事の紹介が2ページあります(既出情報のみ)。
PANORAMA PORNO(初回生産限定盤)(DVD付)
変わったタイトルですが、タイトル通り、曲は多彩。
シングル曲が5曲で、コアなファンじゃない人も聞きやすいアルバムです。
良かったのはFLAG、素敵すぎてしまった、カシオペヤの後悔、光のストーリー。
FLAGは今のポルノらしい曲。
素敵すぎてしまったは、前作のクリシェ同様。
曲も詩もいいですね。
アキヒトさん作曲、ハルイチさん作詞の曲は評価が高いですが、カシオペアの後悔はその逆。
とても面白い仕上がり。
ポルノはアルバムのラストの曲がいいですが、今回も光のスートーリーでしっかり締めてくれました。
広がりのある、いいアルバムに仕上がっていると思います。
ポルノの良さはやっぱりライブ。
ライブで聴けば、これらの曲は、またがらりと違う表情を見せてくれるでしょう。
でも実際には、なかなかライブにまでは行けない人の方が多いと思います。
なので純粋にアルバムとしての評価になりますが、最近のポルノの曲で気になるのはアレンジの入れ過ぎ。
もっとギターとかドラムとか、ベーシックな楽器、二人の持つ力を信じた曲作りをしてほしい。
それで星は辛めの4つにしました。
でも、本当は星5つにしたかった。
とても良かったのはブックレット。
久しぶりに、CDを買う楽しみを見せてくれた作りです。
逆転検事 公式捜査記録 (カプコンオフィシャルブックス)
ほぼA4サイズの資料集なので非常に大きく重いです。
そして、イラスト、画像満載です。満載過ぎて全部を取り上げられませんが、
主に
・各雑誌に載ったイラスト
・キャラのイラスト…全身画、バストアップ画(動画の1コマずつ)、ミニキャラ(ゲーム画像)
・試作デザイン(試行錯誤が面白い)
・現場イラスト
・ゲーム内の一枚絵(ゲーム内画像による掲載が多い。あとサイズは小さい)
そしてネタバレ情報は…
・事件概要、犯人、証拠品リスト、情報リスト等の記載。
・人物相関図がある
などです。
ネタバレについては事件の概要等が記載されているだけで、本編の不明確な部分(何故あのキャラがあんなことをしたのか等)までは記載されていません。そのあたりはプレイヤーの想像に任せればいいのですが、ネタバレを魅力とすると明言したわりには物足りなかったです。
ちなみに攻略本代わりにはなりません。
また、他にはツイッターやスタッフブログのまとめ、ジョイポリス紹介などがあります。
不満点も挙げましたが、それでも大ボリュームな資料集であり、ページをめくるだけで楽しいです。
ただ、ひょっとしたら「自分の好きな一枚絵がメチャメチャ小さい」と嘆く人が出てくるかもしれませんので、そのあたりは注意しておいてください。