アンナー・ビルスマの世界
アンナービルスマの叙情あふれる演奏です。
ただし、音質は決して良いとは言えないので、デジタルリマスターの作成を強く希望します。
しかしながら、演奏のすばらしさはやはり捨てがたく、聞く価値があります。
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
1979年に録音されたCDです。ビルスマの「無伴奏」には90年代に録音されたものもありますが、私はこちらの方をおすすめします。
このCDでは全曲古楽器のチェロが使用されています(第6番は5弦のチェロ・ピッコロ)。90年代の録音ではスチール弦を張ったモダン仕様の楽器が使われているので、古楽器の響きが楽しめるのはこちらのCDです。
演奏も軽快で生き生きしたすばらしいもので、何度聴いても聴き飽きません。録音からもう20年以上たつのに、まったく色褪せることなく、新鮮さを保っている驚愕のCD・・・まさにこれは歴史的名盤なのです!
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)
音の響き、演奏共にすばらしい。ビルスマも何度か無伴奏を録音しているが、やはりこの盤から伝わる音楽の臨場感は他を圧倒している。これはiPODやWalkmanなどのヘッドフォンステレオではなく、なるべく一人前のオーディオで鑑賞したい音源である。
部屋中に響き渡る低音の脈動、そして抑揚。音楽は3次元で広がり、感受性豊かな日は感動に涙する。そんな数少ないアルバムである。古典楽器を使用していたり20Bitで録音していたり、音作りも凝っており、演奏者と制作者のこだわりが実を結んでいる。