エクセル・サーガ 25 (ヤングキングコミックス)
いやあ、何ともカオスな状況です。敵基地に潜入し、そのまま閉じ込められてしまいました……。全体を俯瞰しているGM=ゲームマスターからするとでもこれさえも、「ちょっとした意外なこと」程度のことらしいんですが。それでもそんなお釈迦様の手の平の上から飛び出るモノ達はいて、それがつまりエクセルや岩田だということなのでしょう。
蒲腐博士や四王寺が、敵が遂に四王寺天満宮、あるいは美和だと確信するに至りました。そのお陰で対策は立て易くなりましたが、事態の解決は困難を極めることに……。「核」、これがとにかく難物なものらしいので。相手が宇美を巻き込んだことで四王寺が超ムカつきモードからかなり本気にとなっているので、最終的に何とかなるとは思うのですが。
エクセルの「想いの強さ」が事態をややこしくし、岩田が主役だったり思わせぶりだったりで物語をかき回し、戦いの後に捕虜・孤立組がサバイバル生活から一転Amazon状態になったりと、相変わらず先の読めない展開はどれも面白いです。とかく主語やら目的語が省略して語られがちな物語、今回示された断片的なシーンが、言葉がどういうことなのかと想像を巡らせながら次巻を待ちたいと思います。
魂コレクターズ S.I.C. HERO SAGA Vol.1 脱出
本来なら造形の善し悪しを書くべきなのだろうが、それは別の方にお任せするとして、敢えてこれを言いたい。
輸送用の箱がでかい!
でかすぎ;
23インチのブラウン管テレビの箱くらいはあるだろうか。
コレを買う時は、財布と相談する前に、スペース確保をちゃんと考えないと大変な事になるだろう。
エクセル・サーガ 23 (ヤングキングコミックス)
まさかエクセル・サーガで、ガチ戦闘をこうも連続して見られる日が来ようとは――。秘密は未だ秘密のままなれど、それでも確実に核心に迫る者達はいて、そしてそこには本気の危険が待っていた。松屋、エルガーラなんていう事なかれ主義者達が眼前の危険を意識し、それでも見なかったことにもせずマジで戦闘しているなんてそのことだけでも、その切迫感は伝わるかと。
今巻では、何といってもエクセルです!
アクロスNO.2の称号は伊達じゃない、その無敵ぶりはギャグじゃない、状況把握と適応能力は半端ない、何よりイルパラッツォへの愛は限りない。松屋とエクセル、この2人の対決は色々な意味で必見かと。劇中最強女性決定戦とも言えるこれは、かなり興味深いものでした。いやあ、エクセル――やっぱり「スゴイ」です!
情報と六本松一式と、隠し玉と天然キャラと。イルパラッツォ、蒲腐博士、四王寺美和という「曲者達」の手の平の上で、かくもそんな切り札の探り合い、さらし合い、奪い合いが続く。敵と味方が入り乱れる、話をつける情報を共有し合う――「盤上の駒」たる者達の、指し手達の裏をかくその足掻きが繰り返される。松屋やエクセルは、その思いを無事遂げられるのか?かなり状況の動く今巻、必見です!
へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ への7 [VHS]
このアニメは「へっぽこ実験アニメーション」と銘打たれているだけあって、内容は大変シッチャカメッチャカなギャグが展開されている馬鹿馬鹿しいくらい面白い物となっています。
特に面白いのは各話毎のネーミングにも見られるように、種々の映画やアニメーションから数々のネタをこれでもかこれでもかとパロディーにして繰り広げている点です。何処から元ネタを仕入れているのかを見るだけでもとっても知的興奮も沸いてくるものとしてお勧めできます。
パロディーが大好きな方には、このアニメは大変お勧めです。
へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ その1 [DVD]
企画が脚本の黒田洋介にまわった時、こう言ったらしい。「内容的にムリですよ。放送できないネタが多過ぎます」。
それで、企画を成就するために、集めたスタッフで作ったアニメが、これ。
正直、原作ファンとしてはいただけない。喩えそれが規制やら何やらで、TVフォーマットに合わせるため仕方ないとしても、文句も目一杯言いたくなる(原作の持ち味でてないとか)。
だがしかし、原作から離れ(一か月ぐらい読まなかった)、改めて視聴し直してみると、これが意外とかなり笑える。パロもハイテンションギャグも楽しい。単純に“アニメ”としては、相当できはいい。
考えてみれば、監督のワタナベシンイチの持ち味が、モロ出ていると言えよう。あのハチャメチャ何でもあり感は、ワタナベシンイチのそれだ。
原作ファンとしては星二つだが、アニメファンとしては星四つ。ここは、アニメファンの評価を優先して、四つにしました。