ギルティクラウン 03【完全生産限定版】 [Blu-ray]
私は、このアニメを素直に面白いと思う。「友達を武器に戦う」という設定、ヴォイドにまつわる謎、閲覧者にあきさせない演出、ストーリー展開。全てをとっても、ここ最近のアニメで最もワクワクする。展開がありきたりという人がいるが、「じゃあ、あなたはこの先の展開を予測できるのですか?」と問いたい。それに、絵や音楽は賛否の議論をする余地もないレベルの高さを示している。シナリオ一つでこれらの高質を見下すのはどうかと思う。
このアニメは、何回も見たくなるような面白さを備えている。細かい部分に気が払われており、それを発見するのはなかなか趣深い。また、「一話につき、必ず主要人物の新しいヴォイドを一つ見せる」ように工夫されている点でも評価できる。
場面の作り方も上手く、盛り上げたい場面に舞台を整える意匠が凝らされている。最近のアニメはぐだぐだ会話をしているだけで、「ここが盛り上げたい場面なんだ!」と主張させる工夫がシナリオであまりなされていない。二人だけの場面を自然に作るようにするとか、絵的に美しくなる状況に仕立て上げるとか、様々な改善の余地はあるのに、そのまま放送されるものが多い昨今、このアニメは珍しく十分な工夫が見て取れる。
確かに、多少の問題点はある。私も、「ちょっとこれは……」と思わされる部分はあった。しかしながら、指摘されている問題点の8割方は特に問題がなく、2割ほどの少ない欠点である。その8割というのは、さながらアクション系の漫画で「物理的にこんなにジャンプできないだろ」というようなものであり、あるいは助長して指摘しているだけでよく考えれば問題ないものである。
私には、「みんなが叩いているから俺も叩く」「好きだという自分があまり格好良くないから嫌う」「バカアニメが好きだと思っている自分がかっこいいと思って中二病作品を叩く」という風潮しか見てとれないのです。
そもそも、最近のアニメ視聴者の好みが正直理解できない。ここで具体名を出すのが恐縮されるので省くが、「もうすでにヒロインが死んでいる設定でただ成仏させるだけで十数話」とか「常に『こんなのひどいよ』と主人公に言わせるだけで十数話」と言うアニメがなぜか高評価を受けている。前者は、携帯小説の売れ方と一緒で「シチュエーションがテンプレに泣ける筋で、特に展開に工夫が見られない」、また後者は「設定に面白みはあるが、同じく展開に工夫が見られないし、おそらく主人公が男だったら大バッシングだっただろう(これだけの違いで評価が一転するように感じられる)」と考えられる。
主人公がいいところを見せれば面白い、という見方は正直どうかと思うのです。そのくせ「主人公が強すぎるのは中二病だ」とレッテルをはり、シナリオの上手さを評価しないのでは、アニメ業界は廃れる一方なのではないでしょうか。少なくとも私は危機感を覚える。このようなアニメが消えていくのでは、明るい未来が想像できない。
繰り返すが、このアニメはとても面白いと思う。次回が気になってしょうがない。
My Dearest(初回生産限定盤)(DVD付)
1曲目の『My Dearest』は鳥肌ものでした!さすがsupercellってかんじです。
2、3曲目は他の方が言う通り、好き嫌いが分かれるかもしれません。
ただ最初に聞いたときは、んー、ってなりましたが、聴いているうちにryoさんらしさが出ていて
癖になりましたw
特に3曲目の『大貧民』はそうでした。
後でOFFボーカルも聴いてみましたが、はっきり言って「素晴らしい」の一言です。
『My Dearest』は曲の作り込み、奥深さがなんとも言えません。
supercellが好きな人、気になった人は是非おすすめします!
日経 エンタテインメント ! 2011年 12月号 [雑誌]
特に「けいおん!」ファンという訳ではないんですが、アニメイトで表紙を見て、面白いかも、と購入。
…で、思った以上に面白く読めました。
主な内容は下に書いてありますが、アニソンに関する記事も、キャラソン・声優・アニメ特化型・J-POP勢の4つに分けて分析したり、知る人ぞ知るマーティン・フリードマンのアニソン斬りがあったり。
海外で人気があるようで、実はそれほど儲かってない実態とか。
アニメ文化を客観的に知りたい人にお勧め。アニメ雑誌は、「お仲間」が内側の視点から作ってますからね。たまには、外側からの視点で見ないと。
アニメDVDの売り上げもお国柄が出ますね。1位が、
アメリカ(2009)は「バイオハザード:ディジェネレーション」。
イギリス(2010)「崖の上のポニョ」。
フランス(2010)「ベクシル」以下ポケモン、キティ…って1位と2位以下の傾向違い過ぎっ(笑)
AKB48アニメ化の記事が2ヶ所にあるんですが、絵が違うんです。リアルver.と、いかにも萌えキャラver.…まさか、2本立てとか?監督・河森正治氏、キャラデザ江端里沙さんなんで興味をそそられました。
ギルティクラウン 02【完全生産限定版】 [Blu-ray]
まだ始まってから数話しか経っていないのに、格好だの、何処かで見たことあるストーリーだのといった理由で作品が批判されているのは悲しいです。
これまで私はほとんどアニメを見る機会が無く、今回の作品も音楽担当が澤野弘之さんであることを友人に知らされて、試しに見てみることになりましたが。
アニメから疎遠だった私が見ても、普通におもしろいですよ?
分不相応な言い方ですが、これだけ放送スパンの短いアニメ業界では、多少内容が被るのは仕方の無いことではないのですか?ただ単に以前に存在した物語と展開やら構成やらが似通っただけで(しかもまだ序盤の序盤。このアニメは半年やるんですよね?)、そのアニメの持つ他の魅力に目を瞑るのは、制作者視聴者共々非常に勿体ない気がして止みません。それを、ヒロインの服などを理由に作品全体を否定するのは論外です。
私も少し、ヒロインの格好は大胆とは思いますが。それだけです。この作品の持つ、独特な世界観やら、もちろん作品にマッチした音楽もですが、たくさんの魅力を否定するほどのことではないと思います。
アニメの語源は、animationのani- から、生命。またはラテン語でanimatus(息を吹き込まれた)、それらの変化ですから、人によって命を吹き込まれた物、そういう意味ですよね。
では、何故命を吹き込まれたか。ドラマと違い、一からキャラクター、世界を創り上げ、物語として創起する。その分だけ自由も効くし、制作者の空想する、パンチの効いた作品が仕上がる。そして見る者を楽しませる。
楽しませることを目的として創られた娯楽アニメを、楽しめずに見ていて、その上無茶極まりない理由で批判ばっかりしている人達が可哀想です。
私はこれからも楽しませて頂きますが。
GUILTY GEAR 2 -OVERTURE- 設定資料集
設定資料集ですが、ある意味、GUILTY GEAR 2 -OVERTUREのイラスト集といってもいいので
はないのでしょうか。描き下ろしと製作コメント多数収録が嬉しいです。
ギルティギアシリーズをプレイしたり、関連書籍を読むたびに思うのですが、「これがやり
たいんだ」「これをつくりたいんだ」という情熱は何にも変え難く、またそれがこのゲームの
魅力になっているのだなあと思います。
で、本書。
「ギルティギアってよく知らないんだけど」という方にもお勧めできると思います。この本は
良いとっかかりになると思います。