おひとりハウス (家を伝える本シリーズ くうねるところにすむところ)
食事に行った先の駐車場の沸きに建っていたアパートがとても個性的で魅力的で忘れられずにいました。
その後、本屋さんで建築の専門書を探していたらこの本を見つけました。まさか偶然見つけたアパートの本が出てるとは…
眺めるにはとても美しい本だけど、文章はちょっと物足りない感じがしました。
センセイの鞄 [DVD]
川上弘美の原作を、主演:沢田研二・坂井真紀、演出:久世光彦、音楽:cobaで音楽劇に。
作中で引用されるのが伊良子清白から萩原朔太郎になっていたり、センセイが朗らかなキャラクターになっていたりと、浮き世離れした場面を除けて「老境に差し掛かった男と若くない女」の恋物語に焦点を合わせている印象。
個人的には、無礼な若い男のピアスを盗る場面や、ふと意地悪になるセンセイも見たかったのですが。
しかしツキコとセンセイの話に主軸が置かれているからこそ、あの切ないラストシーンがある。
また久世氏らしいコメディ要素も随所にあり、全体がほんのりとあたたかい(それは昭和の香りだろうか)。音楽も当たり前のように舞台に溶け込んでいて良い。
時折取り出して愉しみたいDVD。